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歯牙移植の予知性と応用例について講演が行われる

2024年3月号掲載

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社会 2024年3月号掲載

歯牙移植の予知性と応用例について講演が行われる

CEセミナー特別講演会

Team Rotterdamの5名を招聘し、会場には約200名が参集するなど盛会となった。
Team Rotterdamの5名を招聘し、会場には約200名が参集するなど盛会となった。
 1月14日(日)、ミッドランドホール(愛知県)において、CEセミナー30周年記念特別講演会(月星光博主宰)が、約200名の参加者を迎えて開催された。

 2022年5月にチェコで開催された「CONGRESS ON TOOTH TRANSPLANTATION」で講演したEwa Czochrowska氏(ポーランド、ワルシャワ医科大学歯学部英語歯科部門副学部長)、オランダ・ロッテルダムの歯周治療・歯内治療・矯正治療・補綴修復の専門医のグループであるTeam RotterdamのDick Steve Barendregt氏、Edwin Eggink氏、Manfred Leunisse氏、Naomi Doelen氏(すべてオランダ開業)の5名が招聘され、歯牙移植の予知性の研究結果とその応用例について解説した。

 Czochrowska氏は「歯の移植と歯列矯正のインターフェース」をテーマに講演。小臼歯を自家歯牙移植した例、智歯の移植例、移植手術の前後に矯正治療を行った例などを示した。続いて、自家歯牙移植した症例の生存率・成功率の高い研究例などを示した。

 Barendregt氏、Eggink氏、Leunisse氏、Doelen氏は「歯の自家移植が適応となる歯列矯正」をテーマに講演。前歯部に埋入したインプラントの位置は、骨の成長・変化により、経年的に適正な埋入ポジションから外れていくため、氏らは現在、前歯部にインプラントは用いず、根未完成の小臼歯や、歯根端切除して根尖を開大した小臼歯を移植する治療を行っているという。また、自家歯牙移植治療での4氏の役割と治療のポイントをフローに沿って述べた。