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土屋和子氏による第4回Webセミナーを開催

2021年4月号掲載

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社会 2021年4月号掲載

土屋和子氏による第4回Webセミナーを開催

クインテッセンス出版株式会社

参加者の反応が画面越しで確認できる有意義なセミナーとなった。
参加者の反応が画面越しで確認できる有意義なセミナーとなった。
 3月3日(水)、土屋和子氏(フリーランス歯科衛生士)によるWEBINAR #4「土屋和子が患者さんに伝える言葉のルールと引き出し」(クインテッセンス出版株式会社主催、北峯康充代表取締役社長)が開催され、氏の著書をベースに講演が進められた。

 まず、氏は著書の冒頭に載せた「大切なコラム」の内容を紹介。知識と知恵の違い、予防の意義、目的と目標の違いについて理解することで、歯科衛生士としてどのように研鑽を重ね、患者と向き合うべきかという基本の姿勢について説いた。

 次に、話を組み立てるための方法として、ユニバーサルフォーマットについて解説。①Why?②What?③How?④Ifの4つの項目をふまえて、この順番どおりに組み立てることで、伝える内容がシンプルに絞られ、整理されると強調した。また、このユニバーサルフォーマットを使用して、歯周病の患者に病因論やセルフケアの方法について実際にどのように説明するのかも披露した。

 続いて、多くの歯科衛生士が苦手意識をもつ禁煙指導のコツについて詳説。まず、タバコの有害物質や主流煙・呼出煙・副流煙、歯周病への影響、禁煙による身体の変化などを解説した。また、喫煙者の心理を理解することが重要としたうえで、説明に入る前の声かけや伝える内容は口腔に限った話題にすることなどが挙げられた。

 最後に、これからの歯科衛生士の本当の価値に通じるキーワードとして、人間の意識をレベル分けした理論「ニューロロジカルレベル」についてまとめた。