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「摂食嚥下のSDGs」をテーマに盛大に開催

2022年11月号掲載

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学会 2022年11月号掲載

「摂食嚥下のSDGs」をテーマに盛大に開催

日本摂食嚥下リハビリテーション学会

立ち見が出る会場もあり、盛会となった。
立ち見が出る会場もあり、盛会となった。
 9月23日(金)、24日(土)の両日、幕張メッセ(千葉県)において、第28回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会(倉智雅子大会長、鎌倉やよい理事長)が「摂食嚥下のSDGs」をテーマに、現地と一部のプログラムのみWeb配信にて開催された。

 会場では、2019年に舌がん手術を受けた堀 ちえみさん(歌手・女優)が登壇した特別講演のほか、教育講演、海外招待講演、シンポジウム、パネルディスカッション、市民公開講座、各種セミナーなど、2日間にわたって多彩なプログラムが展開され、立ち見の出る会場も見られた。また、各講演には大会テーマに掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)の「17のゴール」に即したカテゴリーが設定された。

 なかでも1日目の公募シンポジウム1「災害時の摂食・嚥下障害者に対する多職種での『食べる』支援~実践経験からの体制構築~」では、医師、歯科医師、言語聴覚士、管理栄養士によるこれまでの東日本大震災や熊本地震における災害現場での対応などが供覧された。また、平時からの職種間の垣根を超えたトランスディシプリナリーアプローチの必要性が強調され、まさに大会テーマにマッチした多職種によるシンポジウムが展開された。

 また、2日目の教育講演10「オーラルフレイル予防戦略~コホート研究の成果から世の中に何を伝えるのか~」では、飯島勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構・未来ビジョン研究センター)が登壇。課題解決につながる大規模研究から産・官・学・民協働による実証をとおした継続性の大切さなど、現場を重視した提言がなされた。