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2012年5月17日

第55回春季日本歯周病学会学術大会開催

全員参加型・臨床シンポジウムが活況を呈する

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 さる5月17日(木)から19日(土)にかけ、札幌コンベンションセンター(北海道)において、第55回春季日本歯周病学会学術大会(古市保志大会長、吉江弘正理事長)が、約2,100名の参加者を集めて盛大に開催された。「参加者全員で考える歯周病治療-その原点と未来-」との大会テーマを掲げて行われた本大会では、スウェーデン・イエテボリ大学歯周病科主任教授のDr.JL Wennstroem、アメリカ歯周病学会(AAP)会長のDr.PK McClainらによる海外情報を伝えるセッションから、「超高齢社会における歯周病対策」をテーマとしたシンポジウムまで、さまざまな角度から示唆に富んだ多くのセッションが設けられた。

 このなかでもっとも多くの聴衆を集めたのは、19日の午後に開催された全員参加型・臨床シンポジウム「参加者全員で考える歯周治療-みんなで投票-(座長:吉江理事長、佐藤 聡氏・日歯大新潟生命歯学部教授)」。これは、AAP年次総会でもっとも人気のあるといわれる「治療計画を会場一体となって考える試みで、実際に聴衆に投票してもらった結果を瞬時に集計し、ディスカッションに反映させていく」という企画であり、約1,300名が参加した。局所的に高度な歯周炎のみられる45歳・女性のケースをモデルに、非外科・外科・再生療法・インプラントなどの術式選択から再生材料の選択まで、聴衆の投票結果をもとに5名の演者と2名の座長の間で、興味深いやり取りが繰り広げられた。

 なお、このセッションの詳細は、ザ・クインテッセンス誌10月号に掲載される予定である。