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2013年5月15日

第62回日本口腔衛生学会・総会開催

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 さる5月15日(水)から17日(金)の3日間、キッセイ文化ホール(長野県)において、第62回日本口腔衛生学会・総会(牧 茂学会長、神原正樹理事長)が開催され、約650名が参集し、盛会となった。本学会では3日間にわたり、シンポジウム、一般講演、国際セッション、日韓国際交流招待講演、ポストドクトリアルセミナー、自由集会、ポスター討論など多彩なプログラムが行われた。

 本学会では、2011年度に「学会のあり方委員会」が設置されたことを受け、社会医学でリーダーシップをとれる人材を輩出しようとする試みが始まった。その1つとして行われたシンポジウム1「トレンドメーカーによるサイエンティフィック・エクスチェンジ―口腔から挑むBioResearch:Dental Scienceのときめき―」(座長:八重垣 健氏、日歯大生命歯学部衛生学講座)では、シンポジストとして天野敦雄氏(阪大大学院歯学研究科予防歯科学教室)を招聘。天野氏は、雑誌『Periodontology 2000』の編集員を務めた経験があり、これまでに発表した研究論文は500にものぼる。また、『The Journal of Cell Biology』などインパクトファクターの高い雑誌で数々の研究論文が掲載された、歯周病を専門とする研究者である。氏は、自身の基礎研究から最新研究までを網羅した歯周治療に関する解説を行い、21世紀の歯周治療は病態を予測するところまで進んでいると述べた。

 シンポジウム2「今、歯科衛生士に求められる地域での連携」(座長:尾崎哲則氏、日大歯学部医療人間科学教室)では、合掌かおり氏(岐阜県歯科衛生士会)、高澤みどり氏(市原市保健福祉部保健センター)、唐澤恵子氏(口腔ケアステーション歯みんぐ)ら地域を拠点に活躍する歯科衛生士3名が登壇した。乳幼児をもつ母親向けの歯育て支援ボランティア活動、地元住民との協働による健口体操を活用した歯科保健活動、口腔ケアステーションを中心とした患者への摂食・嚥下指導など、各々の活動の現状と将来に向けての展望が紹介された。