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2013年9月29日

第32回日本小児歯科学会近畿地方会大会盛大に開催

エナメル質形成不全への理解深まる

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 さる9月29日(日)、奈良県歯科医師会館(奈良県)において、第32回日本小児歯科学会近畿地方会大会および総会(池尾元三朗大会長)が、「小児歯科はパラダイムシフト」をテーマに盛大に開催された。

 当日はまず、教育講演で登壇した新谷誠康氏(東歯大教授)による「エナメル質形成不全の実態とその治療」が注目を集めた。う蝕が減少するなかで、発見しやすくなったエナメル質形成不全。その症状は多岐にわたるとし、将来の咬合や歯科疾患に影響が及ぶ疾患であることから注意が必要としたうえで、鑑別診断や対応の勘所をわかりやすく解説。そして、そのなかでもまだ一般臨床家にはなじみの薄い Molar Incisor Hypomineralization(MIH、第一大臼歯切歯限局型エナメル質形成不全)についても詳説された。

 つづいて、有田憲司氏(大歯大教授)による特別講演「子ども理解のパラダイムシフト」が行われた。ここでは、ヒトとは何か、子どもとは何かを真に理解して、子どもの健全な発育のために、子どもにもその母親へも支援していくことが重要とし、会場が沸いた。

 また、午後からはシンポジウム「下顎後退位シンドローム」が催され、井上裕子氏(大阪府開業)、伊藤雅夫氏(兵庫県開業)、金尾好章氏(和歌山県開業)が各々の立場からの考えを、症例とともに解説した。

 なお、別室ではコ・デンタルセミナー、コ・デンタルのための勉強会、展示発表、業者展示などが催され、こちらも人で埋め尽くされた。