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2014年1月26日

第38回北九州歯学研究会発表会盛大に開催

充実のシンポジウム「超高齢社会を迎えた今、有床義歯を再考する」

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 さる1月26日(日)、九州大学医学部百年講堂(福岡県)において、第38回北九州歯学研究会発表会(高島昭博会長)が、約700名の参加者を集めて盛大に開催された。

 本発表会の魅力の1つは、会場を巻き込んだシンポジストと参加者との興味深いディスカッション。本年のシンポジウムは「超高齢社会を迎えた今、有床義歯を再考する」とのテーマのもと、プランナー(小松智成氏、重田幸司郎氏)、シンポジスト(野田邦治氏、下川公一氏、上野道生氏、高島昭博氏、大村祐進氏、白石和仁氏、甲斐康晴氏、樋口琢善氏、樋口克彦氏、中野稔也氏、松延允資氏)あわせて実に13名が登場し、圧巻であった。有床義歯臨床に関する本シンポジウムでの基本的用語の確認、支持・把持・維持の再理解、ベテランの先生方による長期経過症例、中堅・若手の先生方による文献を元にした臨床解説、義歯設計の要点、そしてマグネットデンチャー~インプラントオーバーデンチャーまで、幅広い内容が解説およびディスカッションされ、会場が沸いた。人生80年時代の今、欠損補綴においてはインプラント一辺倒ではなく、患者の生涯設計、年齢、生活環境をふまえて、柔軟に取り組まなければならない点が示唆された。

 なお午前中には、新人発表2演題(樋口 惣氏、白土 徹氏)、個人発表1題(田中憲一氏)も行われ、3題とも理路整然とした教育的講演であり、会員のレベルの高さが感じられた。