2014年11月16日掲載

<font color='green'><B>第6回 O'tama特別講演会開催</B></font>

<font color='green'><B>第6回 O'tama特別講演会開催</B></font>
 さる11月16日(日)、せきやホール(東京都)において「第6回 O'tama特別講演会 ベテラン臨床家が、今、若手に伝えたいこと 歯を診る、口を診る、人を診る ~臨床のコツとポイント~」(O'tamaの会主催、武内久幸会長)が開催された。O'tamaの会は、東京都国立市で開業する武内氏が主宰するスタディグループ。歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が垣根を超えて参加する月例会はもちろん、年に1度の特別講演会も恒例となっているが、本年からの3年間は各年ごとに「診断」「治療」「メインテナンス」をテーマに据え、患者を幸福にするための歯科医療について包括的に採り上げていくとのこと。会場には90名あまりが参集し、盛会となっていた。演題および演者、そして概要は以下のとおり。 1)「歯周治療における診査・診断の重要性」(歯科医師・若林健史氏、東京都開業)  「歯周治療を治療とメインテナンスの中心に据える」をキーワードに、氏ならではのカウンセリング法と長期症例を供覧。「歯周治療は、決して患者にとって快適なものではない」ことを意識しつつ、患者のモチベーションを向上させるための言葉づかいや医院のシステムづくりなどについて述べた。 2)「一般臨床に役立つ1本の歯の保存へのこだわり 歯根膜を基軸とした歯科臨床」(歯科医師・松井宏榮氏、神奈川県開業)  歯の保存に務める上で必須となる歯根膜に関する知識について、矯正的挺出、埋伏歯の矯正的移動、歯牙移植、などのキーワードごとに多数の症例を示しながら解説。抜歯基準と保存の限界について深い考察がなされた。 3)「術者磨きのすすめ」(歯科衛生士・遊佐典子氏、フリーランス)  遊佐氏が推奨するブラッシング法「エッセンシャルクリーニング法(EC法)」に関する30年にわたる取り組みとそのメリットについて述べた講演。従来推奨されてきたバス法によるブラッシング法との比較や、歯垢染色液を用いた効果の評価などについて詳説した。 4)「臨床における咬合診断~身体は一つ繋がっている~」(歯科医師・武内氏)  本講演では、氏がかねてより取り組んできた咬合・顎位と全身との関係に関する、現時点での最新のまとめが示された。垂直的顎位、水平的顎位、側方ガイド、咬合平面、そして力の5要素を「咬合の指標」に据え、それぞれの治療例と、姿勢や不定愁訴の改善について考察した。 5)「患者さんの想い、希望を具現化するために」(歯科技工士・吉澤和之氏、オーリアラ)  吉澤氏はまず、歯科技工士がおかれた厳しい社会的状況(若手の離職率など)について述べた上で、歯科医師と歯科衛生士が多く聴講する会場の状況を考慮して「歯科技工士の立場から補綴治療を円滑に進めるために希望したい情報」について多数の実例とともに示した。シェードテイキングや形態の指定などについて、とくに歯科衛生士の立場からは意識しにくい材料や製作過程の内容が示され、充実した内容となっていた。  いずれも、今回のテーマである「歯を診る、口を診る、人を診る」に沿った演題となっていた。また、引き続き同じ会場で行われた懇親会では、来場者を4グループに分け、当日学んだことについてラウンドテーブルディスカッションが行われたのをはじめ、月例会に参加する若手歯科衛生士・歯科技工士のケースプレゼンテーションも併せて行われた。

関連する特集