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2015年3月26日

日歯、定例会見を開催

「オーラル・フレイル」の予防という新しい考え方を示す

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 さる3月26日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、大久保満男会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭の挨拶の中で大久保会長は、会見前に開催された理事会において承認された「オーラル・フレイル」の予防という新たな考え方を示し、健康長寿をサポートしていくことを発表した(詳細は文末を参照)。この考え方は、う蝕や歯周病によって歯を失ったときの治療を受けるだけでなく、口の衰えは身体の衰えと大きく関わっていることからも、ささいな口腔機能の低下を軽視せず、従来の「8020運動」に加えた国民運動として展開していくとのこと。また、「オーラル・フレイルの定義やEBMなど細かな議論についてはこれから進めていくとし、まずは口の衰えに気づいてもらうところから運動をはじめたい」と述べた。

 その後、堀 憲郎常務理事より、中医協の場において引き続き慎重な議論を求めていくとした「在宅を専門に行う医療機関について」と「選定療養として導入すべき事例を把握する仕組みの構築について」に対する日歯の見解が示された。

オーラル・フレイルを予防して、健康長寿を目指しましょう!
 歯周病の治療や歯を失ったときの治療を受けるのはもちろんのこと、滑舌の衰え、食べこぼし、わずかのむせ、噛めない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下を軽視しないことが大切です。この僅かな口の衰えは身体の衰えと大きく関わっています。
 日本歯科医師会は従来の「8020運動」に加え、ここにオーラル・フレイルの予防という新たな考え方を示し、健康長寿をサポートしてまいります。