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2016年3月20日

第4回SAFE学術大会開催

「トラブルヘキサゴン~SAFE会員からの提言~」をテーマに

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 さる3月20日(日)、21日(月)の両日、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において、第4回SAFE学術大会(堀内克啓大会長)」が、「トラブルヘキサゴン~SAFE会員からの提言~」をテーマに、530名の参加者を集め、盛大に開催された。

 今回、インプラントのトラブル症例を検証する勉強会SAFE(Sharing All Failed Experiences) は、インプラントのトラブルをトラブルヘキサゴンとして、(1)機械・構造的合併症(2)患者由来性合併症(3)外科的合併症(4)補綴・技工的合併症(5)審美的合併症(6)生物学的合併症、の6 つに分類し、それに沿って講演が行われた。

 1日目は、まずセッション1全身(患者由来性合併症)では、宗像源博氏(神歯大附属病院口腔インプラントセンター)が「BP(ビスフォスフォネート)はインプラントのリスクファクターとなるのか?」、野阪泰弘氏(兵庫県開業)が「インプラント手術における術前の全身チェックと術中モニタリングの重要性」について、セッション2ガイディッドサージェリー(外科的合併症)では、松野 茜氏(兵庫県開業)が「埋入ポジションをくるわせたのは何か?」、十河基文氏(株式会社アイキャット)が「ガイドサージェリーの臨床発表の狭間における箸休め―その臨床的、技術的ポイント―」、山羽 徹氏(大阪府開業)が「ガイドサージェリー、安心がもたらす大いなる危険」について、セッション3上部構造(補綴・技工的合併症)では、田中利哉氏(有限会社Zahn)が「インプラント手術における術前からの歯科技工士との連携の重要性」、山下恒彦氏(デンテックインターナショナル株式会社)が「The Key to Success for Digital Implant Dentistry」、大森有樹氏(大阪府開業)が「インプラント補綴のトラブルとリカバリー」、セッション4インプラント周囲炎(生物学的合併症)では、和田誠大氏(阪大歯学部附属病院咀嚼補綴科)が「インプラント体表面に付着したバイオフィルムはどこまで除去できるのか?」、大月基弘氏(大阪府開業)が「エビデンスが通用しない強敵 Periimplantitis」、畠山善行氏(大阪府開業)が「インプラント周囲炎に対する治療経験 -Er:YAG laser を用いた再生療法、伊藤雄策氏(大阪府開業)が「ペリインプラントタイティスを臨床の立場から考える」と題し、それぞれ講演を行った。

 2日目は、セッション5外科(外科的合併症)では、佐々木秀典氏(大阪府勤務)が「GBR 後の裂開はなぜ起きた?」、山林一公氏(大阪府開業)が「一次外科後の骨吸収に対する考察」、高橋恭久氏(東京都開業)が「上顎洞底挙上手術に関するトラブルとリカバリー」、寺本昌司氏(大阪府開業)が「埋入ポジション:どこまでSAFE? どこからOUT?」、堀内克啓氏(奈良県開業)が「インプラント外科の嘘と真―正しい術式はトラブルを回避できる―」、セッション6審美(審美的合併症)では、平山富興氏(大阪府開業)が「インプラントの審美的トラブルとその対処法」、中田光太郎氏(京都府開業)が「審美的合併症の予防とその対応」、セッション7治療計画(機械・構造的合併症)では、本多浩二氏(大阪府開業)が「インプラントポジションによって引き起こされる補綴物への影響」、米澤大地氏(兵庫県開業)が「上顎ボーンアンカードブリッジ失敗の一因~新たな医原性疾患の可能性~」、本多正明氏(大阪府開業)が「インプラント補綴の失敗症例から補綴治療計画を考察」と題し、それぞれ講演を行った。

 なお、特別講演では、外部講師の船登彰芳氏(石川県開業)が「The Fabric of the modern implantology Verification of Successful and Failed Cases」、同じく上田秀朗氏(福岡県開業)が「Longevityを実現するための咬合再構成の考え方 Parafunction との終わりのない戦い!」、歯科衛生士セッション(座長:中島 康氏、丸橋理沙氏)では、瀧野裕行氏(京都府開業)、蓮井恵理氏(寺本デンタルクリニック勤務)、野澤さやか氏(タキノ歯科医院勤務)、池上早紀氏(中田歯科クリニック勤務)、石田未知氏(米澤歯科医院勤務)がそれぞれ講演を行った。

 このたび、『SAFE Troubleshooting Guide Volume1 機械・構造的合併症編 他院からのインプラントトラブル患者レスキュー』(クインテッセンス出版)が発刊された。今後本会では、Vol.2~6を順次発刊していく予定である。