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2016年9月24日

宮崎県歯科医師会、災害対策講演会・県民公開講座を開催

公開講座は会場埋め尽くす約200名で盛会となる

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 さる9月24日(土)、25日(日)の両日、宮崎県歯科医師会館(宮崎県)において、災害対策講演会ならびに県民公開講座(宮崎県歯科医師会主催、重城正敏会長)が開催された。

 24日に行われた災害対策講演会では、熊本地震派遣報告が行われた。熊本県益城町における先遣隊報告や、南阿蘇町における宮崎県歯科チームとして活動した歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士らによる派遣報告が行われた。

 その後、中久木康一氏(医歯大大学院医歯学総合研究科顎顔面外科学助教)による講演「大規模災害時の歯科医師の役割」が行われた。中久木氏は過去に発生した災害の資料を供覧しながら、時間的経過とともに変化する歯科医療支援活動について概説。また、災害間連死を防ぐための平時からの準備や地域包括ケアシステムの構築など、示唆に富んだ内容を披露した。

 25日は、県民公開講座「南海トラフ大地震にそなえて!~口からはじめる健康づくり~」が開催され、冒頭の挨拶で重城会長は「災害の発生を防ぐことはできないが、災害を『正しく恐れて』減災に努めることはできる」と県民一人ひとりの自助・共助の必要性について述べた。その後、落合秀信氏(医師、宮崎大医学部付属病院救命救急センター長)と中久木氏による講演が行われた。休日にもかかわらず会場を埋め尽くす約200名が参加するなど、台風をはじめとする自然災害の影響を受けやすい地域ということもあり、県民の災害に対する意識の高さがうかがえた。