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2007年11月17日

第28回全国歯科保健大会

「噛むことは健康の源―豊かなシニアライフはお口から―」をテーマに盛大に開催

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 さる11月17日(土)、東京ビックサイトにて第28回全国歯科保健大会(厚労省、東京都、日本歯科医師会、東京都歯科医師会主催)が、「噛むことは健康の源―豊かなシニアライフはお口から―」をメインテーマとして、約600名が参集し盛大に開催された。
 本大会は「8020運動」の普及啓発および「新健康フロンティア戦略」の取り組むべき分野のなかに歯の健康づくりが盛り込まれた趣旨を踏まえ、歯科保健諸問題について研究討議を行うとともに歯科保健事業の推進および歯科保健衛生の普及に多大な功績のあった個人および団体を表彰し、歯科保健事業の一層の推進を図るもの。
 会場では、田中秀夫氏(東京都歯科医師会会長)による開会挨拶の後、外口 崇氏(厚労省医政局長)、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)、山口一久氏(東京都副知事)らが本大会の開催にあたり、挨拶を述べた。引き続き、歯科保健事業功労者表彰ならびに第56回母と子のよい歯のコンクール優秀者表彰式が行われ、全国各地から参集した個人94名、14団体、母子6組12名が表彰された。
 その後、「地域が支える健口国家―地域連携と歯科保健。今、歯科に求められているものは―」と題するパネルディスカッションが行われ、まず宮崎秀夫氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔保健科学講座予防歯科学分野教授)による基調講演「高齢者の口腔保健と全身の健康」が行われた。氏は、咀嚼機能喪失が認知症に寄与する危険度など、口腔の健康が全身の健康に及ぼす影響について研究結果を交えながら解説した。
 引き続き行われたパネルディスカッションでは、歯科医師だけではなく医師、保健師、管理栄養士などさまざまな医療分野の専門家が登壇。講演のなかには、「地域連携の充実を図るためには、お互いの分野を理解する必要がある」との声も聞かれ、今回のテーマに即した内容が議論されるものであった。