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2008年11月29日

第26回日本歯科東洋医学会総会・学術大会開催

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 さる11月29日(土)、30日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)にて、第26回日本歯科東洋医学会総会・学術大会(片山 直大会長、高橋一祐会長)が「歯科医療の心・技・体」をメインテーマとして開催され、約200名の歯科医療関係者が参集した。2日間にわたり、特別講演3題、ワークショップ6題、一般演題13題が行われた。
 なかでも30日(日)に行われたワークショップでは、王 宝禮氏(松歯大歯科薬理学講座教授)が「東洋医学を歯科国民健康保険に導入するためには」と題するテーマで講演を行った。氏は、医科では80%が漢方薬を使用し、歯科口腔外科領域でも使用されていることを説明したうえで、「歯科医師にも口腔内科的発想が必要。口腔乾燥症や舌痛症など口腔疾患に対して、これからは検査・診断・投薬の時代」と、漢方治療の有用性を熱く語った。しかしながら、東洋医学を歯科国民健康保険に導入するためには、日本歯科医師会、日本歯科医学会、学会、全国歯科大学が軸となり、科学的根拠に基づくデータが必要不可欠であるとした。
 さらに氏は大学における今後の課題として、基礎研究と臨床研究、研究養成機関の充実をはかることや、歯学部卒前教育での東洋医学教育カリキュラムの導入(医学部ではすでに教育の充実が図られている)、国家試験への出題、専門医の育成などを挙げた。