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2018年11月11日

「都技生涯研修 平成30年度応用講習会4」開催

若手歯科技工士の講演に約30名が参集

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 さる11月11日(日)、フクラシア浜松町(東京都)において、「都技生涯研修 平成30年度応用講習会4」(東京都歯科技工士会主催、石川功和会長)が行われた。本講習会は、若手歯科技工士に発表の機会を与えるために企画されたもので、今回も4名の若手演者が講師を務めた。会場には若手を中心に約30名の歯科技工士が参集した。

 最初に登壇した齋藤道拓氏(友和デンタル・スタジオ)は「歯科技工士という道を選んで」と題して講演を行った。齋藤氏は2015年に4年制となった東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻を卒業しており、4年間のカリキュラムの中でどのような教育が行われているのかを解説した。また、現在勤務している友和デンタル・スタジオでどのような臨床を行っているのかを述べた。

 次に登壇した安池和香葉氏(Dental Labor IDT)は「自分らしい生き方と選択」と題して講演を行った。安池氏は2010年に新東京歯科技工士学校を卒業した後から現在まで、どのようなキャリアを積んできたのか、またその時々でどのように考え、行動してきたのかを飾らない言葉で述べた。

 3人目に登壇した小林雅希氏(技工工房 雅)は「デジタルカメラを用いたコミュニケーション~カメラの基礎知識と資料作成~」と題して講演を行った。小林氏は開業後、電話のみによる歯科医院とのコミュニケーションに限界を感じ、写真を用いた資料を作成するようになったのだという。今回は、資料に用いる写真を撮影するために必要なカメラの基礎知識と、資料を作成する際に使用しているPhotoshopの使用方法を紹介した。

 最後に登壇した石原孝樹氏(QLデンタルメーカー)は「新卒、若手歯科技工士の短期間育成の重要性~開業して4年で社員16名(歯科技工士)までの道のり~」と題して講演を行った。石原氏が設立したラボでは、新卒をメインに採用しており、新人に対して短期間での育成を行うことでモチベーションの維持を図っている。講演の中では、そのためにどのような取り組みをしているのかを解説した。

 本講習会では発表の経験が少ない若手歯科技工士による講演が行われたが、全員が堅実な発表を行っていた。登壇した4人の演者にとっても非常に貴重な経験になったと思われる。今後の活躍にも期待していきたい。