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2018年11月17日

デンタルコンセプト21 二十周年記念学術講演会開催

元EAO会長のFranck Renouard氏を招き二十周年を祝う

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 さる11月17日(土)、18日(日)の両日、ホテル・ニューオータニ(東京都)において、デンタルコンセプト21 二十周年記念学術講演会(三好敬三会長、中村社綱最高顧問)が開催された。発足二十周年を迎えるにあたって、長年にわたってデンタルコンセプト21のメンターを務めてきた元EAO会長のFranck Renouard氏(フランス開業)が招待された。

 三好敬三会長(東京都開業)と中村社綱最高顧問(熊本県開業)による開会の挨拶によって2日間にわたる講演会は幕を開けた。1日目は「Session1:リスクファクター」と「Session2:治療計画」、2日目は「Session3:骨造成」と「Session4:インプラント界の展望」と題するプログラムが組まれた。

 海外招待演者であるRenouard氏は、すべてのセッションにおいて1時間の講演を行った。


 1日目最初の講演では、インプラント治療におけるリスクファクターとして機械的偶発症、生物学的偶発症について述べたが、もっとも注意すべきものとして人を挙げた。

 治療計画のセッションでは、前の講演内容をさらに深掘りし、正しい治療を行おうとしても起こしてしまう人的エラー(人による医療過誤)をいかに防ぐかについて述べた。自身の研究や他業種である医科や原子力発電所などで用いられているチェックリストを引用しながら、チェックリストを活用した治療計画について解説した。その後の講演においても、人の姿勢や考え方というものをふまえながら示唆に富んだアドバイスを聴衆に送った。

 国内演者には、古谷野 潔氏(九大)、松尾雅斗氏(神歯大)を招待したほか、会員11名が登壇し、充実した講演会となった。

 閉会の挨拶では、中村最高顧問が、二十周年の歩みを振り返るとともに、これまで以上に最新の治療技術に関する情報をグループ共有し、すべての患者にすばらしいインプラント治療を提供していきたいと今後の抱負を述べ、「For the Patient」という会のテーマを再確認し、さらなる会の発展を誓った。