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2019年8月25日

第5回 JIPI総会開催

「患者のライフサイクルに配慮した歯科治療の実践」をテーマに

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 さる8月25日(日)、ブリーゼタワー(大阪府)において、第5回JIPI(Japanese Institute of Periodontology and Implantology)総会(牧草一人主宰)が「患者のライフサイクルに配慮した歯科治療の実践」をテーマに開催された。

 本会は、日本歯周病学会認定歯周病専門医・指導医の牧草一人氏(京都府開業)が主宰する「歯周病専門医のこだわりのペリオ・インプラントJIPI研修コース」を受講した歯科医師およびそのスタッフなどが参加できるもので、おもな内容はコースを受講した歯科医師の症例提示や、牧草氏をはじめとしたJIPI講師陣の新しいトピックスの講演となる。第5回となる今回は、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、コ・デンタルスタッフなどを含め、約140名が参加した。

 まず、開会の挨拶および基調講演として牧草氏が登壇。JIPIの直近1年間の活動報告を述べた後、今回のテーマである「患者のライフサイクルに配慮した」歯周病およびインプラント治療の長期症例を供覧した。氏の開業間もないころから約30年近く通院している患者の症例などを詳細に説明し、患者目線で医療を考えることの重要性を強調した。その後、以下の演者・演題で講演が行われた。

・今西秀郷氏(Zeal ism);「THE REMOVABLE DENTURE―多数歯欠損症例におけるチェアサイドとラボサイドのコミュニケーションの重要性―」
・中村航也氏(京都府勤務);「患者主導型インプラントの実践―ライフステージを考慮した戦略的診断を考える―」
・杉元敬弘氏(京都府開業);「患者の人生を変えることができる歯科医療の可能性/自分の人生を賭けるにふさわしい歯科医療の探求」
・福岡拓郎氏(奈良県勤務);「先人から学ぶ補綴治療のPointと現代の補綴治療のkey word デジタル手法の可能性―アナログの問題点解決のために―」
・佐藤令菜氏(Dental Fairy、歯科衛生士);「セルフケアの重要性を再考する―治療後の歯周組織を長期的に安定させる歯科衛生士の力―」

 最後に、再び牧草氏が総括として登壇し、近年は天然歯を守ることへの歯科医師たちの意識が弱くなっていると警鐘を鳴らし、歯の維持・保存の長期にわたる成功の歴史に目を向けるべきであると結んだ。

 来年の第6回総会はきたる2020年8月30日(日)に帝国ホテル大阪(大阪府)で開催される予定である。