さる8月29日（木）、歯科医師会館において、日本歯科医師会（以下、日歯、堀　憲郎会長）による定例記者会見が開催された。

　堀会長は冒頭の挨拶の中で、きたる9月4日（水）から8日（日）の日程で米国・サンフランシスコにおいて開催されるADA/FDI World Dental Congress 2019に日歯より代表団を派遣し、歯科分野における国際交流や日本が最先端をいく高齢者分野における提言などを行うことを明らかにした。

　引き続き柳川忠廣副会長より、さる8月20日（火）に厚生労働省より発表された「歯科医師の勤務実態等の調査研究」について報告がなされた。本調査研究は、歯科医師については全国レベルで初めて実施されたもので、調査設計はすでに実施されている医師の調査を参考に行われた。病院勤務歯科医師については、特に一般病院よりも医育機関、診療科では歯科口腔外科において勤務時間が長い傾向が認められると報告。また、女性歯科医師は産休・育休で離職するケースが多くみられ、院内保育施設の設置・充実など、あらためて女性歯科医師の立場（家事、子育て、介護など）への理解を深め、ライフステージに沿った支援が必要とし、本件については日歯の若手歯科医師ボードにて対応するとした。

　その他には、日歯製作の映画「笑顔の向こうに」DVDの一般販売、配信サービスの開始についての説明や、平成30年度福祉共済保険制度加入会員の死因調査結果などが報告された。