2020年1月12日掲載
フルラインアップの販売を記念して約100名が参集
TRIデンタルインプランツ株式会社開設記念セミナー開催

TRIデンタルインプランツ社はスイス・チューリッヒで設立され、Swiss Quality、Performance、Simplicity、Think Digital、Fair Priceを理念として現在約50ヵ国で市場展開している。本会は2019年5月から日本国内でも同社製品の販売が開始され、同年12月の時点でフルラインアップの販売に至ったことを記念して開催されたものである。
会場では太田 昇氏(TRI 日本法人社長)とTobias Richter氏(スイス本社Founder & Chairman)およびSandro Venanzoni氏(同社Chief Technology Officer)、そして来賓代表の船登彰芳氏(石川県開業)の挨拶により開会となった。
まず、石川知弘氏(静岡県開業)をモデレーターとして中川雅裕氏による講演が行われた。TRIインプラントがラインアップするボーンレベルタイプ、ティッシュレベルタイプそれぞれの特徴を紹介し、それぞれの使い分けについて症例を通じて解説した。
次いで北原信也氏(東京都開業)をモデレーターとして中村茂人氏(東京都開業)による講演が行われた。抜歯即時埋入でTRIインプラントを用いた症例をもとに、治療計画の立て方や骨増生法などについて解説した。
続いて北島 一氏(静岡県開業)をモデレーターとして鈴木健造氏が登壇し、審美領域におけるインプラント埋入深さの設定、プロビジョナルレストレーションでの歯間乳頭の形成などのテクニックについて詳説した。
最後に船登氏と北原氏をモデレーターとして、Ramón Gómez Meda氏による抜歯即時埋入におけるTRIインプラントの検証と題して講演が行われた。長期的に良好な結果が得られた症例を多数供覧する中で「TRIインプラントを抜歯即時埋入で用いる利点はマイクロデザインによる硬組織の安定性とネック部のデザインによる硬・軟組織の安定性である」と強調した。
日本人演者からはTRIインプラントの短期間ながら良好な結果の得られた症例報告がなされた。今後の長期的な予後の報告が期待される。