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2020年10月23日

株式会社ロッテ、オンライン発表会を開催

第一弾は会津若松市における歯と口の健康啓発に関する取組み

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 さる10月23日(金)、「その歯と100年。キシリトールプロジェクト」(株式会社ロッテ、牛膓栄一代表取締役社長)の発表会が、オンラインミーティングプログラムのZoomで開催された。本プロジェクトは、ロッテ社がキシリトールを含めたセルフケアを日本各地に広めることを目指して、その第一弾として会津若松市と協力したもの。
 
 第一部では羽村 章氏(日歯大生命歯学部教授、日本フィンランドむし歯予防研究会理事長)により、キシリトールの発見からフィンランドにおけるキシリトールを使用したう蝕予防などが紹介された。日本でも幼児期よりキシリトールのタブレットやガムを習慣化し、自発的にう蝕予防を進める大切さが示された。

 第二部では牛膓氏および小川貴昭氏(ロッテマーケティング部課長)により、本プロジェクトの「歯みがき、フッ化物塗布、キシリトール+歯科定期健診」の推進などの説明がなされた。

 続いて室井照平氏(会津若松市市長)は、福島県は子どものう蝕罹患率が高いことから、本プロジェクトに参加することによって、う蝕罹患率の低下に期待を寄せた。また、会津若松市は「スマートシティ会津若松」を掲げており、そのなかで独自のICTツールである「会津若松+(プラス)」を母子手帳や学校連絡に活用していることが紹介された。

 最後の質疑応答では小川氏が「本プロジェクトのキシリトールの摂取を習慣化して自発的にう蝕予防を行うという理念と、ICTを活用して市民が自発的にまちづくりに参加するという会津若松市の姿勢が重なった」と会津若松市と協力するきっかけを披露。またキシリトール入りタブレットの配布を市内10か所の幼稚園や保育園で実施するなど具体的なプロジェクト内容についても発表された。今後は2023年までに全国10自治体への展開を目標に、「キシリトールを通じて歯の健康維持に貢献していきたい」と締めくくった。