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2020年12月17日

東京SJCD web seminar第2弾開催

尾島賢治氏の講演を約300名が視聴

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 さる12月17日(木)、日本臨床歯科学会東京支部(大河雅之会長)による東京SJCD web seminarの第2弾がオンラインミーティングプログラムのZoomにて開催され、約300名が視聴した。本会は、新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響を受け、多くの若手歯科医師の要望によって実現した、東京SJCDによるオンラインセミナーの第2弾として開催された。

 今回は、尾島賢治氏(東京都開業)が「アライナー矯正治療の可能性と限界~臨床導入におけるクラシフィケーション~」の演題で登壇した。尾島氏自身がインビザライン(アライン・テクノロジー社)を使用して矯正歯科治療を行った症例を供覧しつつ、その治療におけるポイントを解説するといった形式にて進行した。

 まず、米国では現在、矯正歯科専門医の約70%がインビザラインによる臨床を行っていると解説。その一端を担っているのが、米国内において放送されているテレビコマーシャルであるという私見を述べ、インビザラインで矯正治療を行いたいという患者が米国には数多くいると述べた。さらに、インビザラインによる矯正治療の症例をインターネット上で共有できる「Align Global Gallery」を紹介。各症例においては、患者の年齢や性別、診査・診断、治療結果をいつでも閲覧することができる画期的なウェブサイトであるということを強調した。

 症例供覧では、軽度の矯正治療やオープンバイトに対してインビザラインを使用し治療を行った症例を次々と提示。最後には、顎変形症の患者に対してサージェリーファースト法による外科矯正を行った治療を提示し、インビザラインの適応はさらに拡大していくであろうと今後の展望を述べた。

 最後にはパネルディスカッションとして、山崎長郎氏、大河雅之氏、前多啓博氏(すべて東京都開業)、宇津照久氏(栃木県開業)、尾島氏が登壇。なかでも山崎氏は、近年の矯正を希望する患者の傾向から「インビザラインは患者ニーズが高く、さまざまな材料を組み合わせることが可能なため、今後より普及が進むであろう」と述べられた。