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2021年1月24日

POPS研究会、第3回特別例会がオンラインで開催

「管理栄養士の歯科医院での役割」をテーマに

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 さる1月24日(日)、オンラインミーティングプログラムのZoom上において、POPS研究会第3回特別例会(呉 沢哲代表)が「管理栄養士の歯科医院での役割」をテーマに開催され、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士らが参加し盛会となった。

 POPS研究会の名称「POPS」とは、Perpetual(永続的な)・Oral(口と)・Physical(全身の)・Slautogenesis(健康増進の医学)の略。 近年、口腔と全身の密接なかかわりを証明するエビデンスが国内外から多数蓄積されてきたなか、口腔と心身の健康習慣がいかに身体に効果をもたらすのか、またその習慣を行動科学的・心理学的に継続できるかについて研究している、「みんなの元気を支える歯科」を考える会である。

 第3回目を迎えた今回は、コロナ禍を鑑みオンライン開催となった。まず、代表の呉氏(大阪府開業)が開会の挨拶に立った後、「管理栄養士と歯科医院経営」と題して基調講演を行った。特定健診・特定保健指導(メタボ健診)に2018年より歯科の質問項目が入った意義を解説するとともに、呉氏の歯科医院で管理栄養士が実際にどのように保健指導を行っているかについて紹介。特に補綴治療やインプラント治療、義歯治療などにおいて、口腔のリハビリテーションの一環として栄養指導を行う有用性を文献とともに解説した。

 つづいて、「ライフステージに合わせた歯科医院での管理栄養士の役割」と題したリレー講演が行われ、藤田温人氏(大阪府開業)が「乳幼児期」、増田智基氏(大阪府開業)が「青年期」、呉氏が「壮年期」、石川華子氏(管理栄養士、なかやま歯科)が「高齢期」に対する歯科医院での管理栄養士の役割について解説を担当。患者のライフステージに合わせた具体的な取り組みを紹介した。

 最後に、呉氏が「歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士などの職域に限らず、自院の患者さんを健康に導きたいという熱い想いが何より重要である」とまとめた。講演中は随時チャットなどで多数の質問が寄せられ、盛会裏に終了した。