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2021年2月23日

沖縄県歯科医師会、令和2年度かかりつけ歯科医推進事業講演を開催

「新しい時代の歯科医療と感染予防策」をテーマに

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 さる2月23日(火)、沖縄県歯科医師会(真境名 勉会長)令和2年度かかりつけ歯科医推進事業講演(企画運営:米須敦子副会長)が「新しい時代の歯科医療と感染予防策」をテーマにオンラインミーティングアプリケーションのWebex上において開催された。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関していまだ人口比では全国上位の感染率にとどまり、県独自の非常事態宣言下にある沖縄県では時宜にかなった内容の講演であり、100名を超える参加者が視聴した。

 演者の河野雅臣氏(歯科医師)は感染制御学専門家として、これまでさまざまなメディアなどで取り上げられたCOVID-19関連トピックについてエビデンスに基づいたコメントを行ってきた。本講演においても同様のスタンスで、「基本的な用語の確認」「COVID-19と歯科医療を振り返る」「過去・現在・未来の感染予防策」「ワクチンについて」「コロナ時代に歯科医療が地域医療のためにできること」という項目にわけ、コロナ禍から1年を迎えた現時点における世界と日本の状況と対策の是非について語った。

 スコットランド歯科臨床有効性プログラム(SDCEP)による待機時間(来院する患者と患者の間に時間を設けること)についての研究が、その規模の大きさにより覆しがたい結果を出したことから、今後歯科医院の感染予防策として待機時間の検討の余地があること、また、今後多くの国民にワクチン接種がなされることから、ワクチン接種後の患者が来院し、口腔内の不具合について相談されたときの歯科医療従事者としてすべき対応と必要な知識について、さらに感染リスクの高い介護職に代わって口腔ケアを請け負うことで、地域医療に歯科が貢献できること、そしてこれらすべてに財政支援と研究助成が必要であろうことが講じられた。