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2021年4月18日

日本臨床歯科学会福岡支部、2021年度第一回学術大会・総会を開催

北園俊司氏が矯正治療に焦点を当てて講演を行う

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 さる4月18日(日)、日本臨床歯科学会福岡支部による2021年度第一回学術大会・総会(松浦 明大会長)がオンラインにおいて開催された。まず、大会長の松浦氏(佐賀県開業)による開会の挨拶後、教育講演が第Ⅰ部、第Ⅱ部で、それぞれ1題ずつ実施された。

 第Ⅰ部では、北園俊司氏(鹿児島県開業)が「矯正治療のゴールとは? 矯正治療後の下顎位から考える」と題して講演。まず、氏は矯正治療のゴールについて、舌房を狭くしないこと、安定した顎位での仕上げを目標とすることなどについて述べた。次に矯正治療後の下顎位のズレには、矯正治療の診断や手技の失敗、矯正治療での強引な顎間ゴムの使用による仕上げなどが原因にあると話し、その後は症例を提示しながら矯正治療後の対応について解説した。

 第Ⅱ部でも引き続き北園氏が登壇し、「歯周治療における矯正治療の効果」と題して講演を行った。はじめに氏は、「歯周病が進行する原因を探るために咬合関係を確認し、なぜ歯周疾患に罹患したのか、なぜ失活したのかを考えるべきではないか」と問題提起した。その後、挺出、整直、圧下について症例を交えながら解説していき、まとめとして、歯を挺出させることで歯槽骨が平坦化し、かつ保存できる歯が増えること、歯の圧下には矯正用アンカースクリューを用いた方法に効果があることなどについて述べた。

 講演後には活発な質疑応答が行われ、最後に、名取 徹氏(福岡県開業)が閉会の辞を述べ、本会が締めくくられた。