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2021年10月17日

日本小児歯科学会第36回関東地方会大会・総会、Web配信にて開催

「どうする小児歯科~患児に取り巻く多様性への対応を考える~」をテーマに

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 さる10月17日(日)から24日(日)の1週間、日本小児歯科学会第36回関東地方会大会・総会(巣瀬賢一大会長、吉中 律準備委員長)が、「どうする小児歯科~患児に取り巻く多様性への対応を考える~」をテーマに、Web配信にて開催された。

 開会式では、巣瀬氏が登壇し、「従来とは異なる形式での開催であるが、子どもたちにかかわるすべての歯科医師、歯科衛生士によって、本大会をとおして日常臨床を取り巻く多様性への検討が行われれば幸いである」と述べた。

 基調講演では、早川 龍氏(東京都開業)を座長に迎え、星野倫範氏(明海大教授)が「日々の歯科診療などから得られる気付きと発想の転換」と題し登壇。早川氏は、日常臨床を行ううえで自身が発見した気付きについて解説。コロナ禍の現状においては、綿密な情報共有を行うことで、今後さまざまな局面に対応できると述べた。また、ダウン症候群の患児から得た気付きについてもふれ、加齢に応じた対応が必要であることや歯科的領域から考えられる問題点を抽出し、その情報を共有することが重要であると強調した。

 特別講演では、巣瀬氏を座長に迎え、田上直美氏(長崎大准教授)が「患者の多様性に応じた歯科治療の選択肢とは」と題して講演。冒頭では、本大会のテーマについてふれ、歯科治療においても多様性が求められる時代であると述べ、時間や経済的に余裕がない患者には、小児歯科分野に求められる容易かつ安全な治療を提供することが必要であると強調。小児歯科治療のノウハウは、成人を含む社会的弱者に対する歯科治療に応用が可能であるとまとめた。

 その他にも、患児の多様性にスポットをあてたさまざまプログラムが企画され、盛会となった。