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2021年11月3日

日本小児歯科学会、第40回中四国地方会大会・総会をWeb開催

「アフターコロナで成長する小児歯科医療へ」をテーマに

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 さる11月3日(水)から10日(水)まで、第40回日本小児歯科学会中四国地方会大会・総会(鈴木淳司大会長、牧 憲司理事長)が「アフターコロナで成長する小児歯科医療へ」をテーマにWeb開催された。

 特別講演では、香西克之氏(広大名誉教授)による「次世代への期待―こどもたちが輝く明日のために―」、北折 一氏(健康演出アドバイザー)による「ガッテン流!患者さんの心をつかむプレゼン術~演出家的発想法のススメ~」が行われた。なかでも香西氏は、自身が取り組んでいる研究および教育について振り返りながら、小児歯科の変遷について解説。昨今う蝕が減少しているといわれるものの、広島大学に来院する子どものう蝕はここ10年で急増している現状などを紹介。家庭的な背景も関連する小児のう蝕格差の問題については、公衆的予防のアプローチが重要であり、子どもたちが成育環境に左右されずに健全な口腔環境を得られるようにすることが、歯科医療の最終的な課題であるとまとめた。

 教育講演では、岡崎好秀氏(国立モンゴル医学科学大客員教授)による「~こどもの口はふしぎがいっぱい~時間軸から口腔内の変化を考える」、金尾 晃氏(岡山県開業)による「~混合歯列期の矯正治療にデジタル機器は必要?~時間軸から口腔育成を考える」が行われた。なかでも金尾氏は、今話題となっているいわゆるアライナー矯正について自院の取り組みを紹介。アライナーの設計から製作までのすべての工程を自院で完結する「in-house Aligner」のメリットとデメリット、従来のワイヤー矯正とアライナー矯正との比較などを詳しく解説した。

 その他、スポンサードセミナー2題、ポスター発表20題などが行われ、小児歯科に関連したさまざまな取り組みが紹介された。