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2022年1月23日

第6回 Greater Nagoya Dental Meeting開催

1年ぶりにリアルセミナー形式で開催し、好評を博す

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 さる1月23日(日)、名古屋コンベンションホール(愛知県)において、第6回 Greater Nagoya Dental Meeting(飯田吉郎大会長)が「1case-2solutions ―ウェビナーでは聞けないエキスパートの本音トーク―」をテーマに、人数制限や滅菌・消毒などの感染対策を徹底したうえで開催された。今回は「アライナー」、「歯周再生」、「接着修復」、「デジタル補綴」、「インプラント」の5つのセッションが設けられ、それぞれモデレーター1名とプレゼンター2名の計3名が同時に登壇。演者たちが丁々発止のディスカッションを繰り広げながら進行する展開で、講義形式とはまったく異なる、リアルセミナーだからこそ可能な企画となった。

 大会長の飯田氏(愛知県開業)の挨拶のあと、以下のセッションが順に展開された。

【アライナーセッション】
「アライナー矯正装置を用いた矯正治療を適切に行うために」
モデレーター:味岡武志氏(愛知県開業)、プレゼンター:青木泰樹氏(愛知県開業)、竹内敬輔氏(愛知県開業)
【歯周再生セッション】
「歯周組織再生療法のエンドポイントを紐解く―適応症の選択、治療術式における臨床的キーポイント―」
モデレーター:相宮秀俊氏(愛知県開業)、プレゼンター:大月基弘氏(大阪府開業)、松浦貴斗氏(愛知県開業)
【接着修復セッション】
「接着歯科治療におけるダイレクトとインダイレクト:その境界を再考する」
モデレーター:峯 篤史氏(阪大)、プレゼンター:飯田真也氏(愛知県)、吉木雄一朗氏(愛知県開業)
【デジタル補綴セッション】
「補綴臨床におけるデジタルワークフローの可能性に挑む」
モデレーター:安藤壮吾氏(愛知県開業)、プレゼンター:筒井純也氏(大阪府開業)、遠山敏成氏(東京都開業)
【インプラントセッション】
「その骨造成本当に必要ですか?? ―患者のベネフィットを考慮したインプラント治療を紐解く―」
モデレーター:高田智史氏(愛知県開業)、プレゼンター:飯田吉郎氏(愛知県開業)、月星太介氏(愛知県)

 現在の歯科界で特に注目度の高いマウスピース矯正やデジタルテクノロジーを用いた補綴臨床の実際が幅広く語られたほか、歯周再生セッションではEMDとFGF-2をどう使い分けるかの選択基準、接着修復セッションでは「ダイレクトVSインダイレクト」の構図でそれぞれのメリットとデメリットが詳らかにされた。インプラントセッションでは低侵襲な骨造成の手法とそれを避けるためにショートインプラントやスロープ形状のインプラントを用いるなどのアイデアが共有された。

 どのセッションも、会場に足を運んでくれた参加者に有益な情報を提供したいという演者陣の熱心な姿勢が垣間見られたことに加え、ディスカッション形式でテーマが深掘りされていくため一切中だるみすることなく、あっという間に閉幕を迎えた印象であった。

 次回の第7回 Greater Nagoya Dental Meetingはきたる2023年1月22日(日)に同会場で行われる予定である。