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2022年3月26日

北海道形成歯科研究会、スプリングセミナー2022を開催

「インプラント歯学 現在の到達点と今後の展開」をテーマに、3年ぶりに対面形式で開催される

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 さる3月26日(土)、27日(日)の2日間、京王プラザホテル札幌(北海道)において、北海道形成歯科研究会スプリングセミナー2022(三上 格会長、吉村治範施設長)が開催された。

 今年で創立50周年を迎えた本会は、日本口腔インプラント学会の研修施設にも指定されており、現在の歯科衛生士113名、歯科技工士5名を含む総勢359名を数え、年々会員数を増やしている。スプリングセミナーは、若手の会員には新たに発表の場を設けることで自身の臨床への深い考察を促し、ベテランの会員には自身の継続した研鑽と次世代に対する教育責任を意識してもらうことを目的として2015年から始まった試みであるが、今回は三上会長と吉村施設長が勇退し、本年4月から上林 毅氏(北海道開業)が会長と施設長を兼任する過渡期ということもあり、会長、施設長および副会長らをはじめとするベテラン勢が登壇し、自身の長年にわたる経験や臨床、そして北海道形成歯科研究会とのかかわりなどを若手会員へのメッセージとして伝える2日間となった。以下、演者名および演題を列記する。

セッション1:板橋基雅氏(北海道開業)
「インプラント患者さんとの信頼関係の築き方―対話から得られるもの―」
セッション2:山本英一氏(北海道開業)
「骨と歯肉のオーギュメンテーション(増強術)のタイミングについて―血液栄養学の立場から―」
セッション3:西東聖子氏(歯科衛生士、みかみ歯科・矯正歯科医院)
「素敵な歯科衛生士を目指して―歯科衛生士部15年間の歩み―」
セッション4:上林 毅氏(北海道開業)
「これからの指定研修施設としてのあり方―教育と指導―」
セッション5:吉谷正純氏(北海道開業)
「心不全患者がインプラント治療を希望したら―循環器疾患の基本的考え方―」
セッション6:吉村治範氏(北海道開業)
「人の運命は出会いの偶然に支配される」
セッション7:和田義行氏(北海道開業)
「インプラント自分史~2022 ―術者と患者が幸せになる治療を求めて―」
セッション8:三上 格氏(北海道開業)
「埋み火―ラストメッセージ―」

 各セッションでは自身の臨床家としての歩みを振り返ったり、ターニングポイントとなった場面を回顧したりと演者の人生観が垣間見え、経験豊富な先人たちの講演に聴衆が聞き入っていた姿が印象的であった。

 なお、本会の創立50周年を記念して「北海道形成歯科研究会50周年記念学術講演会」がきたる11月5日(土)、6日(日)に札幌市内で開催される予定である。