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2022年4月28日

「GREEN’S ORTHO」×「木曜の夜に」共同企画・若手のための矯正治療計画立案セミナー開催

「ClassⅡ症例を通して学ぶ、特別な木曜の夜。」をテーマに

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 さる4月28日(木)、スタディーグループ「木曜の夜に」(吉野智一代表)との共同企画「若手のための矯正治療計画立案セミナー ClassⅡ症例を通して学ぶ、特別な木曜の夜。」(GREEN'S ORTHO〔小松昌平・鈴木裕介共同代表〕主催)がWeb配信にて開催され、約230人が参集した。

 GREEN'S ORTHOでは、近年の技術革新にともなって矯正歯科治療を行う人材と場の裾野が大きく広がっている一方、治療の質が問題視されているという矯正歯科治療の現状において、矯正歯科界を明るく正しい未来へと導くことをミッションとし、若手世代のための学びの場として、ベーシックな矯正歯科治療関連コンテンツをオンラインで発信している。

 今回は矯正歯科医によるスタディーグループ「木曜の夜に」と共同企画で、同スタディーグループ代表の吉野智一氏、GREEN'S ORTHO代表の小松氏に加え、特別講師としてスタディーグループ「ZERO-ICHI」「Links」代表の白鳥裕一氏を招き、AngleⅡ級症例の診断と治療計画立案についてレベルを3つに分け、各自の症例をとおして知見を述べた。

 まず吉野氏がレベル1の症例として「成長発育を利用できる治療計画と無駄になる治療計画」と題し、1回しかない患者の成長期をどのように“利用”するか、下顎骨の成長をどう考え、良くない要素を省いていくかについて、Ricketts分析を引きながら解説した。

 続いて小松氏がレベル2の症例として「自由度から考える矯正歯科の治療計画~一歩先の矯正診断思考~」と題し、「矯正ビギナーあるある」といわれる、大学で学んだ理想の数値にとらわれる=数字に弄ばれることの危うさにふれつつ、トータルディスクレパンシーや矯正歯科治療における咬合のゴールについて解説した。

 最後に白鳥氏がレベル3の症例として、「包括的歯科臨床における矯正治療の重要性」と題し、具体的な診断方法を提示する一方で、「総合的な臨床を行うGPは矯正歯科治療を特別なものととらえ、患者に積極的に勧めない」「矯正歯科医は補綴や歯周病の知識が少なく、GPのオーダーに応えられない」という両者間の溝について提議し、一般歯科治療を行う歯科医師は矯正歯科治療の観点と治療選択肢を身につけ、矯正歯科医も一般歯科診療の最低限の知識をもっておくことが必要であるとまとめた。

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