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2022年6月24日

日本医工ものづくりコモンズ、医工連携オンライン・ピッチ2022を開催

小林隆太郎氏、草野克江氏が登壇

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 さる6月24日(金)、医工連携オンライン・ピッチ2022(日本医工ものづくりコモンズ、日刊工業新聞社共催)がWeb配信にて開催された。本会は、医工連携に注力する「日刊工業新聞」の記者に対し、企業や大学、医療機関、行政がオンライン・ピッチ形式で成果事例のプレゼンテーションを行うもの。今回は、医工連携に関する3題が披露されるなか、歯科からは小林隆太郎氏(日本歯科医学会連合専務理事)、草野克江氏(シャボン玉石けん株式会社)が登壇した。

 小林氏は、「医工連携のための―デンタル・アップデート―」と題する講演の中で、国民皆歯科健診制度の目指す方向性を解説。口腔の健康が全身の健康に密接に関連することを述べ、「国民の全身の健康増進を目的に増加を続ける医療費の適正化を図り、国民皆保険制度の維持に寄与する」と制度の狙いを概説した。そして、生涯を通じた歯科健診を充実させ、切れ目のない歯科医療を提供するための「生涯にわたる歯科健診の制度化」の必要性を説明した。その後は、口腔内細菌のもつタンパク質分解酵素がウイルス感染を促進することや、消毒と除菌の定義について解説し、医学的な根拠に基づいた正しい感染対策を促した。

 次に、草野氏より「バブルガード for dental」と題した講演が行われた。氏はまず、会社概要についてふれ、前半は「健康な体ときれいな水を守る」の理念のもと、体に優しい無添加石けんにこだわる理由について言及。創業者である森田光徳氏が湿しんに悩んでいたなか、機関車を洗う無添加粉石けんの注文が入り、試作品を試したところ湿しんが改善したことで、自社の合成洗剤が湿しんの原因だったことに気づいたエピソードを紹介した。そして自社で採用しているケン化法とよばれる油脂に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)または苛性カリ(水酸化カリウム)を反応させる製造方法を説明し、手肌にやさしい上質な石けんができることを解説した。後半は、自社のSDGs達成の取り組みやバブルガード(歯科専売品手洗い石けん)の抗ウイルス効果が紹介された。