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2022年6月29日

GSKヘルスパートナー登録者限定Webセミナー開催

「マウスピース、リテーナーのケアについて」をテーマに

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 さる6月29日(水)、GSKヘルスパートナー登録者限定Webセミナー(グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社主催)が「マウスピース、リテーナーのケアについて」をテーマに開催された。

 本講演では、スポーツマウスガード研究・臨床の第一人者である吉川一志氏(大歯大准教授)を演者として招聘し、日本高等学校野球連盟やセレッソ大阪(サッカー)とのスポーツマウスガード導入における協働作業・研究の経験から、スポーツマウスガードの必要性や、各スポーツ団体とスポーツ選手にマウスガードがどのように取り入れられていったかについて紹介された。

 特にコンタクトスポーツ(ラグビーやアメリカンフットボールなど選手同士の直接の接触が避けられないスポーツ)では、選手の歯冠欠損、露髄、歯根破折などの障害から歯を保護する目的で、あるいはバランスの良い咬合によるパフォーマンスの安定を目的としてマウスガードの需要が伸びている。

 加えて、スポーツにおけるパフォーマンス向上のために矯正歯科治療を受ける選手も少なくないという昨今の状況に照らして、歯科医院で患者に対し、スポーツマウスガードや、近似の素材・形態で作製された矯正用リテーナーやマウスピースの、家庭におけるケアの必要性が述べられた。

 ケアの方法についても具体的に紹介され、水洗いのみでは付着した細菌や汚れが十分に落ちず、熱湯は変形の恐れがあり、また研磨剤が入った歯磨剤を使用したケアは樹脂に傷が付き細菌の温床となる可能性があると解説。GSKコンシューマー・ヘルスケア製品を含め、軟らかい歯ブラシなどで汚れを落とす機械的清掃に加え、リテーナーやマウスピース専用の洗浄剤を用いる化学的清掃が重要であるとされた。

 質疑応答では「マウスピースの素材によってケアの方法を変えるべきなのか?」など多くの質問が寄せられ、本テーマへの関心の高さがうかがえた。

 次回の同Webセミナーは、「国内外の義歯安定剤ガイドラインに関する現状と課題」をテーマに、河相安彦氏(日大松戸教授)を招聘し、きたる8月26日(金)に行われる予定。