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2022年11月13日

(一社)日本歯科医学会連合、医療職連携委員会フォーラムを開催

「歯科衛生士と歯科技工士の専門資格獲得を啓発する」をテーマに

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 さる11月13日(日)、一般社団法人日本歯科医学会連合(住友雅人理事長、以下、学会連合)による医療職連携委員会フォーラムが「歯科衛生士と歯科技工士の専門資格獲得を啓発する」をテーマにWeb開催された。本フォーラムは学会連合医療職連携委員会(柳井智恵委員長)を中心に公益社団法人日本歯科衛生士会と一般社団法人日本歯科技工学会の公告可能な専門資格制度の確立と、さらなる普及に向けた活動を支援するなかで、疾病構造が変化している現代社会のニーズに対応できる高い専門性を有する歯科衛生士や歯科技工士の育成と業務の質の向上を目的に企画されたもの。

 柳井氏の開会の辞の後、住友氏による挨拶が行われた。住友氏は挨拶の中で、自身が歯科麻酔学の講師をしていた当時、医科における看護師のように活躍する歯科衛生士の育成を目指していたことや、自身が2018年4月から2020年6月まで理事長を務めた日本歯科専門医機構(今井 裕理事長)において、広告が可能な歯科専門医認定のシステム構築に向けた活動など、本会に通ずる取り組みを紹介。本フォーラムをとおして、「広告可能な専門資格制度の確立とさらなる普及に向け、より積極的に進めます」と述べた。

 次に、「一般社団法人日本歯科専門医機構認定歯科専門医について」と題し、山本松男氏(副委員長、昭和大歯学部教授)による講演が行われた。山本氏は冒頭、専門医制度の歴史を回顧しながら専門医制度の乱立や専門医の質など多くの問題が1960年代から2000年代にかけ表面化してきたことに言及。歯科専門医とは「それぞれの専門領域において適切な研修を受け、十分な知識と経験を備えている歯科医師」を指すことや「医療を受ける国民にとって専門性がわかりやすい指標になること」といった専門医を認定するうえでの考え方や基本理念を示した。

 続いて、「一般社団法人日本歯科技工学会における専門歯科技工士制度について」と題し、石川功和氏(委員、日本歯科技工学会会長)による講演が行われた。日本歯科技工学会の沿革と専門歯科技工士制度について説明がなされ、特に「歯科技工における高度な水準の維持と向上を図り、国民に対して歯科医療技術者としての専門性を明らかにすること」を目的としていることが強調された。また、今後より専門性が求められることから1)歯間修復、2)有床義歯、3)インプラント、4)顎顔面補綴――以上4つの専門分野を策定し、各専門に特化した歯科技工士の育成が検討されていることが報告された。

 最後に、「公益社団法人日本歯科衛生士会における認定歯科衛生士制度について」と題し、吉田直美氏(委員、日本歯科衛生士会会長)による講演が行われた。日本歯科衛生士会の活動目的について「国民の健康と福祉の増進への寄与」と紹介した後、歯科医療の変遷に言及。社会的に健康寿命の延伸やQOLの向上が求められるようになったニーズの変化を解説したうえで、医療機関完結型から地域完結型への多職種連携モデルを供覧した。氏は、「これまで以上に歯科衛生士の専門性や資質向上が求められるようになり、多職種や国民からも理解しやすい歯科衛生士の資格制度を整備する必要がある」と述べ、現状の認定制度の到達点と課題についてまとめた。