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2022年12月4日

東京デンタルフェスティバル2022、Web配信にて開催

「これからはじめる口腔ケア 正しいセルフケアとプロフェッショナルケアを学ぼう!!」をテーマに

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 さる12月4日(日)、東京デンタルフェスティバル2022(公益社団法人東京都歯科医師会、井上惠司会長/グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社、野上麻理代表取締役社長主催)が、定員いっぱいとなる3,000名の視聴者のもと、Web配信にて開催された。一般の方に向けた口腔の健康に役立つ情報提供を目的としたイベントで、2015年よりスタートし、今回で8回目の開催となる。

 まず相田 潤氏(医歯大教授)が「自信をもってマスクを外せるように ~口臭や歯科疾患を防ぐケア~」と題して講演。2021年にWHOが示した健康寿命を喪失させる10大要因の1つにむし歯や歯周病といった口腔疾患が入ったことを紹介。また高齢でも歯が多く残っていると、健康寿命が長く要介護になる期間も短いとの自身らの研究も提示。認知症予防や引きこもり防止、誤嚥性肺炎予防の観点からも、高齢者では口腔機能を維持することの重要性を訴えるとともに、義歯の洗浄など口腔衛生を保つことの大切さも指摘した。

 また、口の悩みとして多い口臭について、歯周病などの歯科的な問題から生じている可能性もあるため、自分で抱えず歯科受診をするよう促すとともに、その原因の1つである舌苔の除去について、舌ブラシを用いた舌清掃の方法を動画で供覧した。

 さらに、日本ではむし歯は減ったとされているものの、20歳以上の3割が未処置のむし歯をかかえるなど、少なくない現状を紹介。近年市販されるようになった1,450ppmのフッ化物配合歯磨剤の使用など、予防の重要性を強調するとともに、定期的な歯科受診を勧め、口腔の健康を保つことが、将来の健康寿命の延伸にもつながると訴えた。

 続いて、産婦人科医でスポーツドクターの高尾美穂氏(医師、イーク表参道副院長)が「男性にも知ってもらいたい、女性の身体とお口の為にできる事」と題して登壇。女性らしさをつくるホルモンであるエストロゲンのはたらきを中心に、女性特有の生理や月経、妊娠、出産のしくみや、閉経後の更年期障害などをわかりやすく説明。また、エストロゲンの分泌が止まった閉経後には、それを補う意味でもセルフケアにおける睡眠、運動、栄養の重要性を語り、運動については通勤時に吊革につかまりながらできる体操を壇上で実演するなど、笑顔あふれる講演を展開した。

 最後に、相田氏、高尾氏と末田麻由美氏(東京都歯科医師会理事)によるシンポジウムが催され、口腔ケアの方法や、歯磨き粉の選択、受診の頻度、歯医者さんとのコミュニケーションのコツなど、視聴者から寄せられた多数の質問に熱心に答えていた。