2023年2月18日掲載

「不可能を可能にするインプラント外科・全身管理」をテーマに3年ぶりに対面形式で盛大に開催される

(公社)日本口腔インプラント学会第42回関東・甲信越支部学術大会

(公社)日本口腔インプラント学会第42回関東・甲信越支部学術大会
 さる2月18日(土)、19日(日)の両日、ホテルブエナビスタ(長野県)において、公益社団法人日本口腔インプラント学会第42回関東・甲信越支部学術大会(栗田 浩大会長、細川隆司理事長、渡沼敏夫支部長)が「不可能を可能にするインプラント外科・全身管理」をテーマとして3年ぶりに対面形式で盛大に開催された。現地参加約600名、Web視聴約200名を数え、計800名超の参加者を集めた。

 本大会ではメインとなるシンポジウムの他にも、特別講演や研修施設セミナー、おもに全身管理とインプラント治療の関係を取り扱ったセミナー、また専門医/専門歯科衛生士/専門歯科技工士の教育講座、口演発表、ランチョンセミナー、さらにハンズオンなど多岐にわたるプログラムが展開された。

 今回行われた2つのシンポジウムおよび4つのセミナーでは、「病院と歯科医院との連携」、「医療と歯科インプラント」、また、それぞれ骨吸収抑制剤服用患者/抗血栓薬内服患者/高齢者/がんサバイバーに対するインプラント治療を主眼に、各分野のスペシャリストである歯科医師および医師が講演し、全身管理のテーマにふさわしい内容が展開され、聴衆の関心を集めていた。

 特にシンポジウム2「医療と歯科インプラント」では、植野高章氏(大阪医科薬科大)、簗瀬武史氏(埼玉県開業)、藤永康成氏(信州大)の3名が登壇し、インプラント患者の周術期等口腔機能管理や開業医院での医科・歯科・多職種連携、またインプラント治療における画像診断の注意点などが論じられた。植野氏は、「自身のインプラント患者が急に周術期口腔機能管理の対象者となる可能性があり、その管理を依頼されたときに適切に対応できるようにすることが、これからのインプラント治療を行う歯科医師に求められる要件の1つである」と述べた。

 そのほか、本会では樋口大輔氏(副大会長、松本歯科大)による、Web視聴が可能な市民公開講座「インプラントって本当にいいの?」や、第11回長野県歯科インプラントネットワークが併載されるなど、2日間にわたってインプラント治療に関する活発な意見交換がなされた。

 なお、次回の第43回大会は、2024年2月24日(土)、25日(日)の両日、京王プラザホテル(東京都)で行われる予定である。

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