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2023年4月16日

EMS Japan株式会社、GBT SUMMIT WORLD TOUR 2023 IN TOKYOを開催

会場に約450名が参集し、成功裏に終幕

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 さる4月16日(日)、東京ポートシティ竹芝(東京都)においてGBT SUMMIT WORLD TOUR 2023 IN TOKYO(EMS Japan株式会社主催、杉江 護代表取締役)が開催された。会場には歯科医師と歯科衛生士を中心に約450名が参集し、盛会となった。

 開会後、主催者を代表して杉江氏による開会挨拶が行われた。杉江氏はEMS社がなぜGBT(Guided Biofilm Therapy:誘導的バイオフィルム療法)にこだわるのかについて言及。1981年の創業時から多数の臨床家や研究者とともに築き上げてきた予防歯科における基準が企業理念の根幹をなしていることにふれたうえで、「患者さんの健康な口腔内を保つ」を目的としてモノ売り(予防器械・器具)からコト売り(予防歯科のプレゼンスの発揮)へと変遷を遂げたGBTの魅力と可能性をアピールした。

 次に、岡本 浩氏(東京都開業)と立川真由美氏(歯科衛生士、Tokyo歯周&矯正クリニック)による講演「長期症例から見る予防の重要性とGBTの臨床応用」が行われた。まず、岡本氏はGBTのルーツとなったスウェーデンスタイルのエビデンスを紹介しながら、30年以上にわたる長期症例を供覧。また、GBTを導入してから5年以上経過した今も良好な予後を維持している臨床例をもとにGBTの有効性を強調した。立川氏は、日々の臨床現場で患者一人ひとりに向き合いながら、継続的なメインテナンスにつながるGBTプロトコールを詳説した。

 続いて、Tord Berglundh氏(イエテボリ大歯学部歯周病科主任教授)による講演「口腔バイオフィルムへの理解とインフェクションコントロールの重要性」が行われた。Berglundh氏は、歯周炎の新しい分類に基づき特に重症度の高い症例に対し、多数の論文を交えながらエビデンスに基づく着眼点やどのようにバイオフィルムをコントロールするか、またハイリスク患者の治療における考え方など示唆に富んだ内容を披露した。

 その後は、Celso Da Costa氏(歯科衛生士)とNeha Dixit氏(歯科医師、ともにEMS社)による講演「グローバルで多様化するGBTの現在と科学的根拠」が行われた。Dixit氏はGBTプロトコールの治療適応範囲の広さや効能、低侵襲でより高い予防効果などをはじめとする利点を複数挙げ、患者の全身の健康への貢献をアピールした。そして、Da Costa氏はGBTの実践が患者の継続的な来院や治療満足度の向上などを実現し、収益性にもすぐれたビジネスモデルであることにも言及した。

 会場では、竹内泰子氏(有限会社エルバ、東京都開業)によるランチョンセミナーが開催された他、ハンズオンコーナー・器械のメインテナンス相談コーナーなどの特設スペースでは、多くの来場者が製品に関心を寄せている様子もうかがえ、盛会となった。