2023年6月24日掲載

ひらの歯科クリニックの講師が具体的な取り組みを解説

日本予防歯科学会、第2回定期管理型予防歯科導入セミナーを開催

日本予防歯科学会、第2回定期管理型予防歯科導入セミナーを開催
 さる6月24日(土)、25日(日)の両日、株式会社モリタ横浜支店(神奈川県)において、日本予防歯科学会(平野浩一代表理事)による第2回定期管理型予防歯科導入セミナーが開催された。定期管理型予防歯科の導入を目指す歯科医師、歯科衛生士など42名が参加した。

 同学会は2020年に設立され、症状が出てから治療を行う対処療法ではなく、患者ごとのリスクに応じた歯科指導や歯科治療を提供する“定期管理型予防歯科”を行うために、患者への適切な情報発信、歯科医院の予防管理システム構築サポートを支援する。同セミナーは2020年以来2度目の開催で、セミナーを受講したうえで、後日、参加者が提出する課題が合格となれば、同学会認定の衛生士、口腔育成トレーナー、歯科食育指導士のいずれかの資格が認定される。

 今回は、スタッフ主導の定期管理で予防型歯科を実践する、ひらの歯科クリニック(神奈川県)から講師を招き、すべての講演について解説した。演題および演者は以下のとおり。

【1日目】
「親子予防の歯科医院で安定の医院経営~定期管理型予防歯科導入を本気でお考えの先生へ~」平野由香氏(神奈川県開業)

【2日目】
「歯科衛生士が行う定期管理予防」佐藤春華氏、菊池穂奈美氏、高原里美氏(いずれも歯科衛生士)
「患者様満足度の高い食育指導と医院への貢献」田中里奈氏(管理栄養士)
「定期管理する口腔育成から小児予防矯正まで」楡井萌子氏(歯科衛生士)、山上真弓氏(幼稚園教諭)、本多 恵氏(言語聴覚士)

 いずれの講演においても、ひらの歯科クリニックで実際に行っている具体的な取り組みを解説。院長の理念を医院全体で共有するための情報共有システムの構築方法、外部啓発のための親子予防イベントの開催内容、0歳からの口腔育成のポイント、マウスピース矯正と口腔周囲筋トレーニングを組み合わせて行う小児予防矯正プログラムなど、多岐にわたるノウハウが事例をもとに説明された。また、講演中にディスカッション形式のワークショップを取り入れ、参加者間で活発な議論が交わされていた。

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