2023年11月3日掲載

四半世紀を越えて、それぞれの25周年を振り返る機会に

(一社)日本ヘルスケア歯科学会、ヘルスケアミーティング2023を開催

(一社)日本ヘルスケア歯科学会、ヘルスケアミーティング2023を開催
 さる11月3日(金)、4日(土)の両日、一般社団法人日本ヘルスケア歯科学会(高橋 啓代表)によるヘルスケアミーティング2023が、建築会館ホール(東京都)およびWeb配信のハイブリッド形式にて開催された。

 1日目は、メインテーマ「チェアサイドで実践するカリエスマネジメント」のもと、最初に高橋氏(愛媛県開業)による挨拶が述べられた。その後、下記の講演と発表が行われた。

「Drill&Fillからカリエスマネジメントへ」杉山精一氏(千葉県開業)
「診療室で取り組む初期う蝕のマネジメント」景山正登氏(東京都開業)
症例報告1「ようこそ、カリエスマネジメント診療所へ」宇田川義朗氏(東京都開業)、大嶋宏美氏(歯科衛生士、宇田川歯科医院)
症例報告2「う蝕の活動性の有無と経過の記録」渡辺 勝氏(埼玉県開業)、佐藤千恵子氏(歯科衛生士、わたなべ歯科)

 2日目は、メインテーマ「四半世紀を経て— ヘルスケアのDNAを引き継ぐために」のもと、下記の講演と発表が行われた。

「ヘルスケアのDNAとは?」杉山氏
「ヘルスケアのDNAを引き継ぐために」高橋氏
「常に進化し続ける衛生士育成の実際」林 由加里氏(歯科衛生士、福田デンタルクリニック)、田中正大氏(埼玉県開業)
「禁煙宣言、禁煙支援、そして防煙」山田美穂氏(歯科衛生士、太陽歯科衛生士専門学校)、蓮見 愛氏(歯科衛生士、杉山歯科医院)
「人生100年時代に向けて ヘルスケアミーティング2022から一歩踏み出してみた」『医療法人きほくの里歯科医院の場合』河野雄一郎氏(愛媛県開業)、『その歯科の高齢者の方への取り組み』曽野偉錬氏(兵庫県開業)

 なかでも、高橋氏は自身が本学会で学んだ成果を紹介し、自院のデータを提示。データを残し、分析し、活用していくことが重要であるとし、とくにデータと症例が車の両輪になるため、その両方があって良い形になっていくと述べた。また、来院履歴、残存歯数、抜歯履歴、DMFT、喫煙習慣は、最低限データとして残していてほしいと訴えた。

 そのほか、交流会やポスター発表なども行われ、盛会となった。

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