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2009年9月6日

第5回日韓合同歯科インプラント研究会開催

「インプラントのための骨造成セミナー」をテーマに

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 さる9月6日(日)、東京医科歯科大学(東京都)において、第5回日韓合同歯科インプラント研究会(代表:榎本昭二氏・医歯大名誉教授、金 鴻基氏・韓国国際口腔インプラント学士会会長)が「インプラントのための骨造成セミナー」と題して開催された。

 まず、Wilfried Schilli氏(ドイツ・フライブルグ大名誉教授)が登壇し、歯科インプラントの成り立ちと変遷を振り返るとともに、自身がこれまで扱ってきた各種インプラント症例の長期予後を供覧した。

 続いてChung Il Hyuk氏(ソウル大教授)が登壇し、cranial neural crest cells(以下、CNCC)を用いた再生歯科について解説した。氏は、「CNCCの研究はまだ実験段階ではあるが、将来的には骨造成をはじめとした再生療法においてきわめて有効に活用されうる」との期待を述べた。

 最後は、中村社綱氏(熊本県開業)が登壇し、インプラント治療における骨造成の術式と適応基準について解説した。具体的には、(1)抜歯後即時インプラント埋入の適応症と留意点、(2)骨量不足や形態不良を生じている部位へのインプラント埋入法と術式の選択、(3)上顎洞によりインプラント埋入が制限される場合の各種アプローチ(サイナスフロアエレベーション、傾斜埋入、ショートインプラント)について症例を交えながら詳説した。

 また、パネルディスカッションでは、上記演者に加え榎本氏、金氏、モデレーターの春日井昇平氏(医歯大教授)も加わり、活発な議論が展開された。