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2010年1月24日

Ziel NAGOYA設立記念講演会

名古屋で若手歯科技工士のためのセミナーが発足

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 さる1月24日(日)、Nagoya MIDLAND SQUARE(愛知県)において、Ziel NAGOYA(鈴木宏輔代表、SUN DENTAL LABORATORY)の設立記念講演会が行われた。本会のメンバーは代表の鈴木氏をはじめ、三浦大輔氏(小野寺歯科)、近藤悠司氏(浅井歯科技研)、大川和彦氏(大川歯科技工所)、鬼頭寛之氏(カスプデンタルサプライ)、林 幹明氏(デンタルハウス オクルージョン)であり、いずれも名古屋で活躍する若手の歯科技工士である。鈴木代表は、「歯科技工士のセミナーは関東と関西で行われることがほとんどであり、若手歯科技工士にとっては経済的な負担が大きい。地元に勉強会を作ることで、名古屋の若手歯科技工士の力になりたい」と発足の経緯を語った。当地の歯科技工士たちの注目度も高く、当日の会場は、定員100名が予約だけで満員になるほどの盛況をみせた。 

 講演は、まず近藤氏が「調和した補綴物を目指して」と題し、シェードテイキングの方法とサンプル模型をつくるメリットについて講演した。シンプルにまとめられており、若手歯科技工士にとって非常に理解がしやすく、そして実践的な内容であった。

 つぎに、ゲストスピーカーとして徳冨博和氏(Cusp Dental Research,Inc.)が、鬼頭氏とのセッション講演「A Guideline of Color Reproduction on Zirconia」を行い、おもにジルコニアコーピングの色調調整法と陶材築盛の実際について語った。日米に勤務地は分かれているものの、同じ会社の先輩後輩であるため、後輩の鬼頭氏が自身の症例について、講演中にアドバイスを受けるという場面もあった。

 最後に、坂 清子氏(ノリタケデンタルサプライ顧問)が「技工業界の展望」と題して講演を行った。坂氏は「技工という仕事をもったことで人生が変わった」として、自身の技工学校時代から現在までの足跡を振り返り、挨拶をしっかりする、お金に執着しないなど、「楽しい将来にするために守らなくてはいけないこと」を若手歯科技工士に向けて語った。

 当日は発足メンバーの6人はもちろん、参加者からも歯科技工に対する情熱を大いに感じることができ、「歯科技工士界の未来は明るい」と感じさせるパワーが集まった講演会となった。