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2010年6月12日

第28回日本顎咬合学会学術大会開催

4,116名が参加し、成功裏に閉幕

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 さる6月12日(土)、13日(日)の両日、東京国際フォーラムにおいて、日本顎咬合学会第28回学術大会(山地良子大会長・理事長、林 揚春プログラムチェアマン)が、「Predictable Clinical Dentistry―予知性のある歯科臨床を求めて―」をメインテーマに開催され、4,116名(歯科医師:2,743名、歯科衛生士:777名、歯科技工士:353名、研修医:63名、学生:122名、賛助会員:48社、その他:10名)が参集した。

 会場では2日間にわたり、特別講演1題、一般講演93題(うちランチョンセミナー5題)、ハンズオン6題、テーブルクリニック64題、認定医教育セミナー1題、一般口演168題、ポスター発表53題、公開フォーラム1題が行われた。

 なかでも、12日(土)には、Dennis P. Tarnow氏(コロンビア大学歯学部教授・ディレクター)が「前歯の審美性とインプラント」と題し特別講演を行った。氏は、「インプラント治療においては生物学的および解剖学的な知識を身に付けることがきわめて重要である」と述べた。また、前歯部審美領域を硬・軟組織の形態に応じて分類し、各タイプに応じた術式を解説。とくに、唇側骨が喪失した状態で抜歯窩にインプラントを埋入することは禁忌であることを強調した。会場は3階席まで埋まるほど、多くの参加者で埋めつくされた。

 13日(日)には、公開フォーラム「かむことは食育の入り口」が行われ、佐藤 弘氏(西日本新聞社編集局編集企画委員会編集委員)、増田純一氏(佐賀県開業)、武井典子氏(日本歯科衛生士会副会長)、石井克枝氏(千葉大教育学部教授)、鈴木 豊氏(キューピー株式会社代表取締役社長)、塚本末廣氏(福歯大成長発達歯学障害者歯科学分野准教授)らより「食べる・噛む」を通した食育についての提言がなされるなど、会場には一般市民も参加し盛況となった。

 2日間にわたって行われた本大会は、学会の特色が随所に見られ、明日からの臨床に役立つ内容が数多く披露された展示ホールのテーブルクリニックや有料ハンズオンには多くの参加者が訪れていた。