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2010年11月7日

大阪口腔インプラント研究会 25周年・第100回記念例会 第10回日韓学術交流会

「インプラントと天然歯との長期安定を求めて」をテーマに充実の議論が展開

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 さる11月7日(日)、大阪国際会議場において、大阪口腔インプラント研究会(佐藤文夫会長)25周年・第100回記念例会および第10回日韓学術交流会が、盛大に行われた。

 まず、日本・韓国それぞれを代表して佐藤文夫会長、金 鴻基氏(韓国・国際口腔インプラント学士会会長)が挨拶を行ったのち、「インプラントと天然歯との長期安定を求めて」とのテーマに基づき、6名の演者による会員発表が行われた。

 会員発表1「インプラントの立場から」では、阪本貴司氏(大阪府開業)が、自身の診療所で行ったインプラント症例をリサーチし、インプラント埋入後の残存歯の状況に関する検討を行った。また、Kim, Tae Young氏(韓国開業)が、各メーカーのインプラント‐アバットメント接合について臨床的な考察を行った。

 会員発表2「補綴の立場から」では、勝 喜久氏(大阪府開業)が、インプラントを埋入した口腔内において安定した咬合を得るためのポイントについて解説した。また、Won-Hee Park氏(韓国・漢陽大学校医科大准教授)が、インプラント支持の可撤性部分床義歯について解説した。

 会員発表3「歯周病の立場から」では、高田勝彦氏(兵庫県開業)が、保存可能な天然歯への適切なアプローチを紹介し、さらにはGBRで造成した骨の性質を無批判に信頼してインプラント埋入を行うことへの警鐘を鳴らした。また、Hyoun Chull Kim氏(韓国口腔インプラント学会副会長)は、レーザーを天然歯の歯周ポケットに照射することにより付着歯肉を獲得する術式を紹介した。

 講演後1時間にわたって行われたディスカッションでは、各講演内容に関する多数の質疑応答、意見交換がなされたほか、インプラント治療の適切な術後管理について各演者が見解を述べるなど、終始活気に満ちた記念例会・交流会となった。