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2010年11月28日

第2回口腔保健フォーラム開催

「新歯科医療制度の設定に向けて」をテーマに議論白熱

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 さる11月28日(日)、福岡県歯科医師会館(福岡県)において、第2回口腔保健フォーラム(九州歯科大学同窓会主催、松延彰友会長)が「新歯科医療制度の設定に向けて」をテーマに開催され、全国の歯科大学および歯学部同窓会関係者をはじめ、多数の歯科医療関係者が参集した。

 午前の部ではまず、中野稔也氏(福岡県開業)が「若手歯科医師から見た現在の歯科医療制度の問題点」と題するテーマで登壇。氏は、歯科医師と患者さんの保険治療の認識の差などを挙げ、現状の保険制度の問題点を指摘した。続いて、角町正勝氏(日本歯科医師会理事、長崎県開業)は、「社会が期待する歯科医療 問われる歯科医師の姿」と題するテーマで、自身が在宅歯科医療に取り組んでいる内容を供覧し、訪問歯科や摂食機能障害患者への対応、地域における医療連携など、要介護高齢者への歯科界の対応について解説した。渡辺俊介氏(国際医療福祉大大学院教授、東京女子医大教授、社会保障審議会委員)は、「医療制度改革の動向と今後の歯科医療」と題するテーマで、民主党政権の社会保障政策を中心に概説。歯科医療の課題についても触れ、歯科医療に詳しい氏ならではの視点で会場の参加者を魅了した。

 午後の部ではまず、西村まさみ氏(参議院議員)が「歯科医療が日本を変える―開業医が国会議員になって」と題するテーマで登壇。歯科界が直面している問題点を挙げながら、民主党としての現在の取り組みを披露した。

 その後、座長を務めた深井穫博氏(埼玉県開業、日本歯科医師会地域保健委員会委員長)より4名の演者の内容を総括した講演がなされた後、ディスカッションが行われた。ディスカッションでは、「これからの歯科医療提供体制を考える」のテーマにそって、チーム医療の必要性や在宅歯科医療の推進を中心に会場からもさまざまな意見が出されるなど、他のシンポジウムや講演会に例を見ない約2時間におよぶ白熱した議論が展開された。