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2011年5月15日

第9回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム開催

特別ゲストにタレントの榊原郁恵さん

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 さる5月15日(日)、ニューピアホール(東京都)において、「読売新聞 第9回『デンタルヘルス・シリーズ』シンポジウム」(読売新聞社、日本歯科医師会主催、江崎グリコ協賛)が「口の豊かさがあらゆる社会を健康にする~活力ある社会を実現するために~」をテーマに開催され、758名が参加した。

 会場では、大久保満男氏(日本歯科医師会会長)の主催者挨拶に続き、基調講演「口の健康、いま、これから」(神原正樹氏、大歯大口腔衛生学講座教授)、プレゼンテーション「歯科保健と食育」(向井美恵氏、昭和大歯学部口腔衛生学教室教授)、デンタルヘルス・ブラッシング実演講座(石井美和子氏、東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校教務主任)が行われた。

 神原氏はまず、このたびの東日本大震災の被災地での日本歯科医師会会員の活動内容を報告するとともに、氏が阪神・淡路大震災から学んだ「口の健康はQOLの向上に関わっている」ことを強調した。つぎに、現在の口腔保健状態についてさまざまな資料をもとに概説。最後に、これからの歯科医療には「予測性、予防、個別化、参加が必要であり、口の健康には社会の健康が不可欠」と述べた。

 向井氏は、先般発表された「第2次食育推進基本計画」を紹介し、ライフステージに応じた食育や、食べることは生きることに直結するという考え方の大切さを述べた。また、五感を意識した食べ方など具体例を挙げ、どのように食べれば美味しく味わって食べられるのかを分かりやすく説明した。

 その後のパネルディスカッションでは、神原氏、向井氏、榊原郁恵さん(タレント)、コーディネーターに南 砂氏(読売新聞東京本社編集委員)が登壇した。事前に参加者へ配布された「お口の健康のためのチェックリスト」を使い、日常生活のなかでの口腔内に関する疑問についてディスカッションが行われた。榊原さんは、「体の健康の入り口が歯と口だとよくわかった。歯みがきが上手いと自負していたが、これからは1年に1回は必ず歯科健診を受けたい」と述べ、シンポジウムを締めくくった。