Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2011年7月3日

Ziel NAGOYA 7th Meeting開催

榊原功二氏の講演に100名以上の歯科技工士が参集

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる7月3日(日)、ミッドランドスクエア(愛知県)において、名古屋市内を中心に活動する若手歯科技工士スタディグループ「Ziel NAGOYA」(鈴木宏輔代表)による「7th Meeting」が開催された。本スタディグループは、クローズドな例会を行う他に、年に2回の割合で外部講師を招いてオープンな講演会を開催しており、今回は榊原功二氏(榊原デンタルラボ)を招聘して講演会が行われた。聴講者も地元の中部地方だけでなく、大阪など他地方からも訪れており、定員の100名を超える若手歯科技工士が参集した。

 榊原氏は「生体に調和した咬合の与え方(順次誘導咬合の概念と臨床)」という演題で講演を行った。氏は講演の冒頭で「術式は大事だが、それが何を目的としているのかを話す人がいてもいいのではないか」と述べ、何を目的として咬合を学ぶのかを若手歯科技工士に理解しやすい内容で解説していた。また講演では、側方運動時に臼歯離開するように犬歯誘導とすること、同じく側方運動時に前歯部を接触させないこと、を強調していた。そして、「歯科技工士は下顎運動をもっと考えなくてはいけない」と述べた。

 咬合がたいせつであることは理解しつつも、苦手意識をもっている歯科技工士は多いと思われる。そういった歯科技工士にとって、本講演は非常に貴重な機会になったのではないだろうか。また、本講演の収益の一部は、さる3月11日に東日本で起きた震災へ寄付されることも会場で発表されていた。