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2011年9月8日

東京歯科大学同窓会卒後研修セミナー開催

「スタンダードプリコーション~感染に対する正しい知識~」をテーマに

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 さる9月8日(木)、東京歯科大学水道橋校舎・血脇記念ホールにおいて、TDC卒後研修セミナー2011「スタンダードプリコーション~感染に対する正しい知識~」が開催され、平日の夜にもかかわらず多くの参加者が足を運んだ。

 まず、井上 孝氏(東歯大臨床検査学研究室教授)が登壇し、総論を述べた。スタンダードプリコーションを実施するには正しい知識なくしては難しく、歯科はとくに口腔内環境および治療に使用する器具の特殊性など、歯科特有の問題を理解する必要があると述べた。また、歯科治療は生体の"内部環境"にアクセスするものであり、デンタルチェア=手術台と捉えるべきとした。

 つぎに、松坂賢一氏(東歯大臨床検査学研究室准教授)が登壇し、各論として日常業務で注意すべきポイント(手洗いの種類ややり方、目に見えないグローブの劣化、思わずやってしまいがちな動作など)、針刺し事故を起さないための対策およびが起きてしまったときの対処、歯科領域で注意すべき感染症など、具体的にどのように対策していくべきかを述べた。感染症に関しては、問診票での患者による自己申告の割合は低い(患者本人が気付いていない場合も含め)というデータを紹介し、医療面接およびスクリーニングを行うことが肝要であると述べた。

 質疑応答では多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがわれた。