2022年8月号掲載
【1分で学ぶ 歯科にまつわるトピック12選(8月)】口腔常在菌が全身の健康状態に影響?!
※本記事は、「クイント DENTAL GUIDE DIARY 2022」(8月分)より抜粋して掲載。
過度な抗生物質の服用に注意が必要
口腔常在菌が腸内細菌叢に影響を与えることで、全身の健康状態に影響を与えていることが明らかになっています。口腔常在菌が炎症性腸疾患や大腸癌などの患者さんの便中から多く検出されることから、口腔常在菌が腸管内に定着し、腸管免疫系に影響を及ぼすことが示唆されていました。
図10に示された論文では、クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性腸疾患の発症に口腔常在菌であるクレブシエラ属細菌が関与していることを示唆しています。炎症性腸疾患の患者さんの唾液中に、炎症に関わる免疫細胞を過剰に増殖させる細菌を調べたところクレブシエラ属菌が検出され、クレブシエラ属菌が炎症性腸疾患の増悪因子である可能性が示唆されました。