2025年10月号掲載
日本版オリジナルページ 知っておきたい歯科矯正学の基本の「き」(第23回)
※本記事は、「JAO[Journal of Aligner Orthodontics]日本版 2025年No.4」より抜粋して掲載。
埋伏歯の定義
埋伏歯は、定型的な萌出時期を過ぎても歯冠が口腔粘膜下あるいは顎骨内に留まっている歯のことを指す。何らかの原因で歯が正常に萌出しない萌出障害の一種であり、萌出誘導を行わない、あるいは被覆している組織が吸収されない限り、自然萌出することはまれである1, 2。歯が歯槽骨の中に完全に埋まっているものを「完全埋伏歯」、歯冠の一部が骨や歯肉から出て見えるものを「半埋伏歯/ 不完全埋伏歯」と呼び、1歯~多数歯とさまざまな様態を見せる。