2024年2月20日掲載
外部講師に奥野健太郎氏を招聘
S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会)、Webセミナーを開催
さる2月20日(火)、S.O.N.Y-MED(福岡高齢者医療研究会、中尾 祐会長)によるWebセミナーが開催され、歯科医療関係者を中心に約40名が参加した。
今回は外部講師として招聘された奥野健太郎氏(大歯大附属病院睡眠歯科センター、大歯大高齢者歯科学講座)による講演「睡眠歯科という武器を手にするのはいかがでしょうか」が行われた。
奥野氏はまず導入編として、所属している病院における内外との連携についてふれ、睡眠歯科センターの初診患者の75%が院外からの紹介であることをデータで示すとともに、医科による診断と評価(睡眠検査)、歯科による治療(マウスピースの作製)と管理など、無呼吸診療の実際の流れについて概説した。
続いて、睡眠歯科における基礎知識編と実践編の2つに分け、睡眠歯科の理論と実際についてわかりやすく解説。特に実践編では、自身による内視鏡を鼻腔から挿入するデモンストレーションを披露したほか、問診・所見の取り方をはじめ、口腔内装置(OA)の間接法や直接法を含めた作製や調整についても詳しく説明した。
奥野氏が講演の中で示していた、う蝕や歯周病の受診患者600万人に対して睡眠時無呼吸の患者の900万人が潜在患者というデータからも、睡眠歯科は歯科の潜在的な市場であり、生活を支える歯科として果たすべき役割の重要さがうかがえるセミナーとなった。