社会|2026年7月7日掲載

「欠損補綴の可能性を再考する」をテーマに

第43回CID Clubセミナー開催

第43回CID Clubセミナー開催

 さる7月5日(日)、東京虎ノ門グローバルコンファレンス(東京都)において、第43回CID Clubセミナー(佐久間 栄会長)が「欠損補綴の可能性を再考する」をテーマに、多数の参加者を集め開催された。

 開会にあたり、本来、本クラブ理事長の勝山英明氏(神奈川県・東京都開業)が挨拶する予定だったが、諸事情により出席が叶わず、急遽、新村昌弘氏(東京都開業)が代理で挨拶をし、その後、各担当理事より活動報告がなされた。

 Session 1の特別講演では、雨宮 啓氏(神奈川県開業)が「天然歯の保存に大切なインプラント・矯正治療―天然歯とインプラントの共存を考える」と題して講演した。天然歯とインプラントの共存を見据えた治療アプローチをテーマに、歯周炎の既往や将来的なリスク予測をふまえた治療計画の考え方や、メインテナンスしやすい口腔環境づくりの重要性について、豊富な症例を交えながら解説した。

 Session 2の出版記念講演では、岡田素平太氏(東京都開業)が今年4月に刊行した『ベーシック歯槽堤保存』(小社刊)をもとに、歯槽堤保存の基礎知識からその変遷、臨床応用に至るまでを動画を交えながら紹介した。さらに、歯槽堤保存の研究・発展に大きく貢献しているRonald E. Jung氏(チューリッヒ大学)から寄せられたメッセージを披露し、歯科医師としてあるべき姿について語った。講演終了後にはサイン会が催され、著者と参加者が交流を深める場となった。

 続くストローマン・ジャパン株式会社協賛によるランチョンセミナーでは、柴垣博一氏(神奈川県開業)が「医療管理から考えるインプラント治療のあり方」をテーマに講演した。高齢のインプラント患者の増加を背景に、メンタルヘルスやQOLへの影響にも配慮した適切な対応について解説した。さらに、自身の開業以来にわたる長期経過症例を供覧し、良好な予後を見据えたインプラント治療のあり方について紹介した。

 Session 3のパネルディスカッションでは、「包括的視点から見た治療計画」をテーマに、甘利佳之氏(東京都開業)がモデレーターを務め、松山文樹氏(東京都開業)、川﨑雄一氏(神奈川県開業)、大久保将哉氏(東京都開業)がパネリストとして登壇した。甘利氏が提示した症例に対し、各パネリストがそれぞれの立場から治療計画を提示するとともに、類似症例を交えて解説し、多角的な視点から活発な議論が交わされた。

 Session 4の会員発表では、上浦庸司氏(北海道開業)が「欠損補綴における治療法の選択について〜固定vs可撤」、佐藤啓介氏(東京都勤務)が「若年成人の単一歯審美部位欠損における治療戦略」、西田善紀氏(愛知県開業)が「単独歯審美部位インプラントにおける長期審美性維持についての検討」を発表した。いずれも日常臨床に直結する内容であり、参加者は熱心に耳を傾けていた。

 最後に、佐久間氏(東京都開業)が閉会の挨拶を行い、盛会のうちに幕を閉じた。

 次回のセミナーは、きたる2027年1月31日(日)、東京都内で洪 性文氏(東京都開業)による教育講演が開催される予定である。

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