学会|2026年7月7日掲載
教育講演1題と一般講演3題が行われる
日本臨床歯科学会東京支部、2026年度第1回ステップアップミーティングを開催
さる7月5日(日)、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都)において、日本臨床歯科学会東京支部(西山英史会長)による2026年度第1回ステップアップミーティングが開催され、教育講演1題と一般講演3題が行われた。
演題、演者および概要について以下に示す(講演順)。
1)教育講演「Dental Photography ―臨床スキルのステップアップは口腔内写真から!―」髙山祐輔氏(東京都開業)
本演題では、歯科領域で必要となる写真撮影について、(1)歯科における写真活用法、(2)口腔・顔貌規格写真、(3)カメラ、周辺機器選定の基礎知識、(4)実際の撮影環境、の4点に分けて詳説。患者説明や術前・術後の比較などにおける写真の重要性について示したうえで、口腔内および顔貌写真の規格的撮影法や、一歩進んだ審美的写真撮影法まで幅広く紹介。また、初心者にとって迷いが生じがちな機材の選定やフラッシュの使用法についてもたいへん分かりやすく示された。なお、今回は本演題に併せ、以後の一般講演3題においても各演者の使用カメラ機材が示されていた。
2)一般講演1「包括的診査診断に基づき上顎中切歯の審美的改善を行った症例」川手良祐氏(千葉県開業)、中村茂人座長(東京都開業)
本演題では、「前歯の大きさが合っていない」ことを主訴に来院した初診時41歳女性患者に対して再介入を行った症例について供覧。上顎左側中切歯に装着されていたクラウンが、術前から生じていた正中離開を改善することを目的に不自然な形態になっていたことに対し、さまざまな治療プランを策定した上で隣在歯近心へのCR修復+セラミッククラウンで対応するまでの過程を示した。
3)一般講演2「補綴前矯正を活用した審美修復 ~インターディシプリナリー治療の実践~」猪股諒也氏(三重県勤務)、加部聡一座長(東京都開業)
本演題では、「上顎前歯部が歪んでいる」ことを主訴に来院した初診時28歳女性患者に対して補綴前矯正治療から補綴治療に至った過程を供覧。上下顎ともに叢生が見られ、特に前歯部では主訴のとおり歯軸が左側に傾斜していた点に対し、必要な抜歯および矯正歯科治療を経て、ミニマルインターベンションを意識した前歯部補綴・修復治療を行うまでの過程を示した。
4)一般講演3「上顎側切歯欠損に対し接着性ブリッジを用いた症例―治療計画の再考―」平澤正洋氏(東京都開業)、長谷川幸生座長(静岡県開業)
本演題では、上顎左側側切歯の欠損に対してレジン前装の金属製接着ブリッジが装着された状態で来院した患者の審美不良および二次う蝕などへの対応が示された。検査・診断のうえで、欠損部に対しては歯槽堤増大術の上で再度ジルコニア製接着ブリッジが装着され、同時に上顎右側側切歯にもラミネートベニアを装着し、矯正歯科治療が理想的と考えられた中でも患者の意向から補綴・修復治療のみで最善の結果を目指した過程が示された。
会場ではさらに、ランチョンセミナーや多数の企業によるブース展示も催され、あわせて盛況となっていた。