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2024年3月18日掲載

Dr.鈴木・スポーツデンティストの日常―スポーツ歯科よもやま話―

第3回 川良美佐雄先生との挑戦その2

第3回 川良美佐雄先生との挑戦その2

第3回:川良美佐雄先生との挑戦その2

噛みしめると筋活動が向上するらしい!?

皆さん、「噛みしめる」と力が出るんでしょう? と聞かれたらどう答えますか? 

第2回は、松戸が発信する「顎の固定」という新しい概念と、そこに至った経緯をお話しさせていただいた。今回は、もう一つ避けては通れない考え、「遠隔促通(Remote Facilitation)」について紹介したい。

遠隔促通は生理学の用語であるが、簡単に説明すると、ある部位の筋肉の強い収縮が離れた部位の筋肉の興奮性を高める現象である。歯科領域においては、奥歯でギュッと強く噛むと、離れている筋肉の興奮性が増す現象がわかりやすい例であろう。1991年に「ヒトのヒラメ筋H反射の噛みしめによる変調」という論文が発表されており1、簡単に概要をまとめると顎口腔系に異常のない成人7名を対象に①噛みしめ、②両手を組み合わせ左右に引っ張る運動、③両手を握りしめる――3つの運動を随意性最大筋力で行い、ヒラメ筋H反射の促通量を求めた研究報告である。

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